青年向けコミック誌(週刊誌)の市場構造

本市場は、漫画雑誌を安価で販売し、漫画雑誌に掲載した作品の中から、相当数の売上が見込める作品を選んで単行本化し、単行本で利益を回収するという収益構造になっていることが多い。

漫画雑誌は収益源ではなく単行本化する漫画のプロモーションツールとしての役割が大きいことから、無料もしくは極めて安価な電子コミック雑誌や、電子コミックを閲覧できる無料サイトを提供し、人気作を紙ベースで単行本化するというビジネスモデルを採る事業者も存在する。

当該市場は、紙媒体のみに注目するとシュリンクが続く市場であるが、電子媒体においてはスマートデバイスの普及とともに大きく拡大している。電子媒体でもコミック誌とコミックスに分類されるものの、市場規模はコミックスが大多数を占めコミック誌は非常に規模が小さい。

 

青年向けコミック誌(週刊誌)の比較

青年向けコミック誌(週刊誌)を弊社の解析手法(X ビジネスエンジン)を用いて分析(調査期間は2018 年5~7 月の3 ヶ月間)したところ、以下(次ページ図)のようになった。

検索と口コミの総量である「熱量」(バブルの大きさ)では、「週刊ヤングジャンプ」が最大となった。また「週刊ヤングジャンプ」は、「魅力度」(=メディアに左右されず自主的に反響しているユーザーの度合い)、「温度」(=情報の拡散度合い)においても高いスコアを示し、認知度・注目度ともに高い理想的なブランドであることがわかった。

「週刊漫画TIMES」は、「温度」が相対的に高いものの、「魅力度」という点では平均よりやや低い結果となった。つまり、メディアを通じた情報が拡散・反響しているものの、個々人の自発的な支持というよりマスメディアを介した広告効果に支えられているということが推察される。

一方、「週刊漫画ゴラク」は、「魅力度」が相対的に高いが、「温度」は低いという結果になっており、個人単位で強く支持されているものの、マスメディアを介した広告効果が低い、もしくはマスメディアの活用が少ないと見られる。

「ビッグコミックスピリッツ」においては、今回の調査対象ブランドの中では最も課題が大きいブランドとなった。ブランドイメージや情報のアプローチという面で他ブランドとの差が大きい可能性があると思われる。

 

青年向けコミック誌(週刊誌)のXランキング

1位 週刊ヤングジャンプ(集英社)
2位 週刊漫画TIMES(芳文社)
3位 週刊ヤングマガジン(講談社)
4位以降のランキング結果

 

1位 週刊ヤングジャンプ(集英社)


2位 週刊漫画TIMES(芳文社)


3位 週刊ヤングマガジン(講談社)