コルク狩りってなんだ?ニュース反響から見る興味と関心

2017年5月12日に投稿した「Xビジネスな動物園ランキング」でも触れたとおり、弊社は平日7:00〜放送されているニュース番組「モーニングCROSS」(TOKYO MX 9ch)にニュース分析データを提供しているが、そのリサーチDBを確認すると、6月20日に以下のニュースソースをキャッチしていた。

東京・足立区で「コルク狩り」、強盗傷害容疑で少女ら3人逮捕(TBS NEWS)

弊社ではニュース分析に際し幾つかの指標を設けているが、このニュースは、同日CI値(※)が最高であり、メディア露出に対し200倍以上の反響が確認できている。

※集合指数(Collective Index)
対象ワードの総流通量(Traffic Volume=TV)÷メディア露出数で算出。値が大きいほどファン・視聴者主体での盛り上がりを示す指標。

 

反響が大きかった理由は「コルク狩り」という見慣れぬワードと、クリックで表示される事件のしょうもなさ悪質さであろう。

 

「足立のルールではコルクをかぶるとタダではすまない」と言いがかりをつけてタバコの火を頬に押し付けるなど暴行を加え、ヘルメットや原付バイクを脅し取った

 

これは・・・学生時代がフラッシュバックした人が多かったのではないだろうか。品行方正に育った筆者の環境でも、似たような事件?は時々起こっていた。事件に関係するのが学生同士であり、脅し取られるモノはボンタンなどと言われる変形学生ズボンという違いはあるが(なお、バイクであろうと学生ズボンであろうと、暴力で財物を脅し取る行為は恐喝という犯罪であり、学生であっても許されるものではない)。

 

足立区のルールで「かぶるとタダではすまない」コルクとは

内側の緩衝材にコルクが張ってあるツバつきの半帽ヘルメットを指す。
古くは1980年代の暴走族時代に人気を博したことから、今でも旧車会の人々が愛用しているようだが、今回のニュースでもわかるように一部地域では現役の不良にとってアイコン化しているようである。
以下は実際のコルクヘルメットの画像である。雰囲気が伝わるように、それらしいデザインのコルクを選択してみた。

ちなみに、上記画像のような半ヘルメット(⇔フルフェイス)は、安全基準上の規格では125CC以下での使用と定められているが、道路交通法にはヘルメットについての排気量規制がないため、例え大型バイクを半ヘルメットで常用しても法律上は問題ない、とされている(諸説あるが本稿ではこれ以上は掘り下げない)。

 

排他意識を作り出す強烈な仲間意識のローカル集団

「コルク狩り」の恐ろしさは、当人には全く自覚がないにも関わらず、ある集団の価値観を著しく毀損したとみなされ、唐突にその報いを受ける点にある(言うまでもないが、私刑は法律で禁じられている)。

こういった排他意識を表裏とする強い仲間意識を持つローカル集団が「ヤンキー」と呼称される不良学生とOB集団である。
彼らの行動はともすれば反社会的な領域に足を踏み入れてしまうため、なかなかマスメディアなどで実態が紹介されないが、若年層の中で一定の割合でこの集団が形成されることは動かしようがない事実である。

時代と共に移り代わっていくそのファッションや生態の一部分を、デフォルメして切り出しているのがヤンキー漫画である。
今回は1960年代から2017年までの主要な「ヤンキー漫画」の注目度を把握するために、インターネット上での検索、クチコミ上のTV値(対象ワードの総流通量=Traffic Volume)を調査のうえ、1年間の合計値によりランキングを作成した。

 

「ヤンキー漫画」注目度ランキング TOP10

  タイトル TV値 1巻表紙
  ドロップ 46,290
  クローバー 28,632
  GOLD 17,482
  QP 14,666
  クローズ 11,314
  疾風伝説 特攻の拓 9,848
  カメレオン 9,531
  ホットロード 5,815
  BADBOYS 4,860
  湘南爆走族 3,784

調査内容:「ヤンキー漫画」タイトルのTV値を集計
調査期間:2016年6月1日〜2017年5月31日(1年間)
流通量合計:171,594(回)
調査協力:株式会社Web経済研究所

 

諸条件により、本稿では作品の一つ一つを掘り下げることはできないが、ヤンキー漫画と言ってもファッション性が微妙に違うことが表紙画像からおわかりいただけることかと思う。
内容をチェックいただければ、どの作品にも様式美と表現できるほどの人物相関、対立概念があり、上述した「排他意識を表裏とする強い仲間意識」を直感的に把握いただけるはずだ。

さらに深くご興味のある方は、コメント(会員登録が必要)、またはお問い合わせからご意見などをお寄せいただければ幸いである。