ユーザー本位の商品展開により成熟市場で安定成長を続けるNゲージのパイオニア
  • 鉄道模型

(株)関水金属~「KATO」ブランドの鉄道模型、ジオラマ等の製造~

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購入目的がコレクションから走行遊びにステップアップし、さらに情報収集力が高まっている鉄道模型ユーザー。
Nゲージのパイオニアブランド「KATO」は、ショールームで顧客ニーズをダイレクトに吸収し、在庫製品・新製品・再生産製品をバランスよく供給することで50周年を迎えてなお成長を続けていた!

のエンジン

「KATO」ブランドでNゲージ・HOゲージの鉄道模型やジオラマ素材などを中心に展開。
1965年に国産初のNゲージを発売。車両のほか、線路、コントローラー等の各種制御器、建物類、レイアウト用品などを製品化している。
同ブランドの特徴は、模型化する車両選択や、品質と価格、扱いやすさと精密感などのバランスの良さが挙げられる。
「精密さ」「走行性」「耐久性」の3つの柱をテーマに製品開発を進めており、自社内での企画・開発から製造・生産、販売、アフターフォローまで一貫生産システムに取り組んでいる。
(株)関水金属が製造部門を担い、(株)カトーが卸・販売を担当、(株)ホビーセンターカトーは、東京・京都にあるショールームの運営や通信販売を担っている。

のサスペンション

ユーザー本位を重視した製品展開

同社は、新幹線N700 系で見られたダイヤフラム式の連結器や、小形モーター採用によるC56 、C12 形蒸気機関車など、企画性と製品の品質にこだわったこれまでにないディテールやシルエットを楽しめる新製品を発売している。一方で、N700 系のカプラー(車両連結器)が初心者には扱いにくかったことを受け、N700A ではカプラーを見直し簡略化するなどの柔軟さも持っている。こういったユーザー本位のフレキシブルな姿勢により、将来の定番製品を育成するとともに、定番製品のスムーズな再生産にも繋がっている。人気の車両セットの「ベストセレクション」シリーズをはじめとして、市場在庫を可能な限り保つために定期的な再生産をかけるなどの配慮もしている。

新製品とともに定番製品の品揃えを充実

ここ数年は、中古製品の価格が上昇しているなど、需要は拡大傾向にある。また、ユーザーは、かつてのように必死で新製品を追い、コレクションとして綺麗な状態の新品を手に入れようとするニーズは相対的に弱まっている。そのため同社では、徐々に生産キャパシティを拡大しながら、新製品と同時に定番製品の品揃えを充実させ、さらに長らく再生産されていなかった製品においても周到に検討して市場に供給している。

のナビゲーション

新たなコンセプトショップ「KATO京都駅店」

同社は、2016 年3 月に京都駅9ビル階に新しいコンセプトショップとなる「KATO京都駅店」を開業した。
店内は「和」をモチーフとした内装となっており、京都や関西在住の人ばかりでなく、京都を訪れた観光客に向けても鉄道模型を楽しめるくつろぎの場として提供している。併せて、リピーター客の鉄道模型の健康状態を診察するカウンターを設置し、顧客の要望を伺いながら模型の状態を確認し、修理するサービスを行っている。
また、店内には京都駅に発着する列車を一同に眺められる展望室を設けており、室内に設置した京都駅構内をジオラマ模型化したN ゲージの列車と実際の列車を見比べて楽しむこともできる。さらに、国内のビギナー客や外国人観光客向けに、お土産品としてNゲージ先頭車両や京都をモチーフとしたデザインのスターターセットなど、オリジナル商品も多数ラインナップしている。今後も地元京都のエッセンスと新しい付加価値の融合を模索しながら新しいコンセプトショップとして運営していく。