コスプレ結婚式は世界中のトレンドへ

一生に一度の、人生の晴れやかな舞台、結婚式。その結婚式で、「新郎は紋付き袴やタキシード、新婦は和装やウェディングドレス」ではなく、コスプレをして結婚式を挙げるカップルが増えているという。
ハレの日でタガが外れた一生の記念日をお気に入りのキャラクターのコスプレ衣装で残しておきたいカップルは日本を含めて全世界にいるようで、映画さながらの「コスプレ結婚式」が各国で行われている。

イギリスで開催されたある結婚式では、46歳の新郎と40歳の新婦がバットマンとワンダーウーマンに扮してコスプレを行っている。ゲストもいろんなヒーロー・ヒロインに扮して集まったとのことだ。

フィリピンのケソン市で行われたとある結婚式のテーマは、ゲームの「ファイナルファンタジー」。新郎新婦とも大好きなキャラクターの衣装を身にまとい、招待客も思い思いのコスプレで結婚式を楽しんでいる。新郎はファイナルファンタジーVIIIのスコール・レオンハート、新婦はファイナルファンタジーXのユウナと白魔導士といういで立ちである。

日本文化の進出が著しいお隣の台湾では、人気漫画「ワンピース」のコスプレ結婚式が行われている。新郎新婦ともに「ワンピース」の大ファンであり、お色直しでは新郎が主人公のルフィに扮して登場。友人たちとともにサプライズ登場した新郎に続き、新婦もボア・ハンコックのコスプレで登場した。新婦の父親は「特別な結婚式になった。一生忘れない」と感激したとのことだ。

ネットで「結婚式 コスプレ」と検索すると、上位にくるもののひとつがスターウォーズのコスプレのページ。さすが世界的タイトルだけあってその愛好家も多い。実際、筆者も10年ほど前にスターウォーズ大好き夫婦の結婚式の二次会に出席している。新郎を筆頭に8人ほどのトルーパーが登場し、新婦レイア姫の髪型に扮したシナモンロールのパンをみんなで縁起物だとちぎって食べたり、大いに盛り上がった覚えがある。

 

製品低価格化で敷居の低くなるコスプレ結婚式

下図は矢野経済研究所が2016年10月に発刊した「クールジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究2016」でまとめた「コスプレ衣装市場規模推移」である。イコールただちにコスプレ結婚式の市場規模推移ではないのだが、潜在的市場規模として参考にして頂きたい。

 

発刊当時の2016年の予測値が前年と比較して1.1%下がっているが、これはコスプレ衣装のネット通販の拡大や百円ショップの台頭によって、低単価商品が買われる傾向にあることからの予測値である。この市場の詳細については、当サイトの「コスプレ衣装市場の実態と展望」と、「2016 クールジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究」を参照されたい。

コミケやハロウィンなどの近年のイベント機会の拡大や、製品の低価格化からコスプレ衣装着用の敷居は低くなっており、コスプレのプレイヤー数規模は増加していくものと思われる。ブライダル市場でもそれをあおる受け入れるかのように、さまざまな「コスプレ結婚式サービス」が展開されている。

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