スマホ市場は大企業の格安Sim参入によりメガニッチ群雄割拠へ

冒頭から私的な内容となり恐縮だが、筆者のスマートフォン使用歴は長い。 iPhone第一世代から使用していることはもちろん、まだスマートフォンという名称が定着していなかった時代から京セラ「Datascope」やNTTドコモ「FOMA M1000」、WILLCOM「W-ZERO3」などの所有経験がある他、ザウルスやPalmなどのPDA端末を駆使していたものだ(10円メールを知ってるヒト、この指止まれ!)。

デジタルガジェットの話をしだすと規定字数を大幅に超過するので控えるが、そんな筆者の目からみて、2018年以降のスマホ市場はエキサイティングに動きそうである。 キーワードは「格安スマホ(格安Sim)」である。格安スマホの定義について、またそもそものスマートフォンの普及率などについて気になる真面目な読者は、以下のリンクから情報を確認していただきたい。

 

格安SIMとは - IT用語辞典 Weblio辞書

平成29年版 情報通信白書 - 情報通信端末の世帯保有率の推移

 

2017年までのスマホ市場は、圧倒的な国内シェアを誇るiPhoneにするかどうか、契約回線をNTTドコモ・AU・ソフトバンクのいずれにするか、が選択肢の主流であり、回線フリーとなる格安スマホには低価格以外に目立ったメリットがなく、存在感はそれほど大きいものとはいえなかった。

ところが2017年末〜2018年初頭に相次いだ大手企業の格安スマホ参入に関するニュースをみると、各企業が影響力を持つ市場=顧客群から価格以外のメリットが打ち出されてくるであろうことが容易に想像できる。もちろん、消費者の支持を得るかどうかは打ち出すサービス次第ではあるが、どの企業にも充実したサービス網を構築するのに充分な経営リソースが揃っていることに注目したい。

サービス展開にあたっては、当初はシェアの大きさからiPhone=iOS対応が不可欠ではあるものの、自由度の高いAndroid OS、企業内のPCソフトウェアと親和性があるWindows Phoneにもそれぞれ強みがあり、iPhoneの高価格化(iPhone Xの端末価格は10万円オーバー)を踏まえ、低価格な格安スマホ上で新たなサービスプラットフォームが構築される可能性も大いにあり得る。 以下に主なニュースをピックアップする。

 

  • HIS、格安スマホに参入 旅行とのセット料金検討(日経新聞-2018年2月5日)
  • LINEモバイル、ソフトバンク傘下へ=端末販売で事業強化(時事通信-2018年1月31日)
  • 中国のスマホ首位、「OPPO」が日本上陸(日経新聞-2018年1月23日)
  • CCC系、格安スマホで法人向けも(日経新聞-2018年1月23日)
  • 楽天、携帯電話事業に参入発表 2019年サービス開始へ(日経新聞-2017年12月23日)

 

ランキングに目を移すと、格安スマホのAlcatel端末「SHINE LITE」がiPhone Xを抑え総合スコアトップとなった。内訳は質的指標である火力と魅力度のスコアが高く、内容は価格に関する情報がクチコミや検索の動機となっており、さらにECサイトなどでのレビューが概ね高評価であることから、入手前の期待に対し購入後の満足感が、費用対効果的に高い製品であると推測できる。

2018年、いよいよスマホ市場におけるアップルiPhoneの牙城が崩れるのか・・・格安スマホの動向に要注目である。

 

順位 総合スコア メーカー 火力スコア 魅力度スコア 熱量スコア トップスコア製品
1 67.0 Alcatel 69.5 86.4 45.0 SHINE LITE
2 56.5 アップル 41.0 45.3 83.3 iPhone X
3 54.0 LGエレクトロニクス 66.4 50.8 44.7 isai V30+ LGV35
4 52.5 HTC 60.6 51.2 45.6 HTC U11 HTV33
5 51.5 Trinity 57.6 52.2 44.7 NuAns NEO [Reloaded]
6 51.3 ASUS 57.7 48.7 47.4 ZenFone 3
7 51.0 ソニー 47.3 45.6 60.2 Xperia XZ
8 50.4 Huawei 52.4 46.6 52.1 P10
9 48.0 ONKYO 54.3 45.3 44.5 GRANBEAT
10 48.0 サムスン 43.3 44.9 55.8 Galaxy Note8
11 45.8 Motorola 46.2 46.4 44.9 Moto G5s
12 45.6 京セラ 42.6 49.0 45.1 TORQUE G03
13 45.4 ZTE 43.1 48.5 44.7 M Z-01K
14 44.9 VAIO 40.6 49.3 44.9 VAIO Phone A
15 44.3 シャープ 38.1 44.9 49.8 AQUOS R
16 43.8 富士通 39.3 45.0 47.2 arrows NX F-01K

 

調査要綱

調査対象:2018年1月時点で販売中のスマートフォン製品(熱量上位50機種)
集計期間:2017年11月1日〜2018年1月31日(3ヶ月)
調査手法:Xビジネスエンジン(弊社開発ツール)によるクラウドサーベイ

 

スマートフォン:メーカー別Xランキング

1位 SHINE LITE(Alcatel)
2位 iPhone X(アップル)
3位 IDOL4(Alcatel)
4位 TORQUE G03(京セラ)
5位 Xperia XZ(ソニーモバイル)
6位以降のランキング結果

 

1位 SHINE LITE(Alcatel)


2位 iPhone X(アップル)


3位 IDOL4(Alcatel)


4位 TORQUE G03(京セラ)


5位 Xperia XZ(ソニーモバイル)