2016年3月に開業した北海道新幹線は1周年時点で、乗客数が229万人、平均乗車率は32%と当初予想を上回る利用状況を見せている。
新幹線に関する利用状況は度々マスメディアのニュースで扱われ、その利用が一般的になった今日であっても、国民の注目を集める存在であることが伺える。
世界各国の高速鉄道計画への採用も相次いでおり、その安全性や快適性、定時運行を実現する運用システムが高く評価されており、日米首脳会談前においても新幹線技術が議題としてあがったことは記憶に新しい。
 
一方、高速道路網、航空路線、さらには上述の新幹線など高速交通網の整備により利用客が減少し、衰退局面にあった寝台列車に、新しいムーブメントが起こっている。
従来の、夜間を利用した効率的な移動手段としてではなく、純粋、かつゴージャスに旅行を楽しむコンセプトを持つクルーズトレインとして、2013年に登場したJR九州「ななつ星in九州」を皮切りに、2017年にはJR東日本「四季島」とJR西日本「瑞風」がデビューする。
豪華列車と銘打つにふさわしい(?)価格設定ながら予約申し込みが殺到、旅行ファンや鉄道マニアにとって垂涎の存在となっている。

Xビジネス調査チームでは新幹線と寝台列車がもつ「非日常性」に着目し、その人気度についてインターネット上での検索、クチコミ上のキーワード流通量を調査のうえランキング化した。
調査対象は、キーワードの出現率を考慮し「列車名」とした。
コアな鉄道マニアからは「系」まで調査すべし、というご指摘をいただくことになるかもしれないが、鉄道ジャンルは乗り鉄、模型鉄、撮り鉄、スジ鉄、技術鉄、駅弁鉄、収集鉄、押し鉄、音鉄などファンのXポイントを絞り込むことが難しいため、汎用性を考慮した旨、ご理解をいただければ幸いである。

 
鉄道 「新幹線・寝台列車」注目度ランキング

集計期間:2016年12月1日~2017年2月28日

順位    区分    列車名    キーワード流通量
1位    新幹線    とき    143,736
2位    新幹線    のぞみ    100,200
3位    新幹線    さくら    66,197
4位    新幹線    ひかり    62,320
5位    新幹線    こだま    56,590
6位    新幹線    みずほ    38,687
7位    新幹線    はやぶさ    30,754
8位    新幹線    かがやき    30,237
9位    新幹線    こまち    27,242
10位    新幹線    やまびこ    21,225
11位    新幹線    はくたか    15,528
12位    新幹線    つばさ    14,457
13位    寝台列車    四季島    13,348
14位    新幹線    つばめ    12,377
15位    新幹線    あさま    9,198
16位    寝台列車    サンライズ出雲    8,717
17位    寝台列車    瑞風    8,400
18位    寝台列車    サンライズ瀬戸    7,151
19位    新幹線    なすの    5,564
20位    寝台列車    カシオペア    5,316
 
※キーワード流通量
複数のソーシャルリスニングツールおよび本プロジェクトが開発したオンラインデータ収集・分析ツールにより、対象ワードの露出回数、検索数、クチコミ数を集計した数値(協力:Web経済研究所)