SNSや検索エンジン上の流通データを研究する矢野経済研究所 Xビジネス開発室は、スポーツに特化したメディア運用やプロモーション支援事業を展開しているスポリティーと協業し、全NPB登録選手のネット反響を基礎データとしたチームブランディング評価手法を構築している。

この活動の一環として、独自システム「Xビジネスエンジン」の調査データを基礎情報とする書籍「ファンが調べた プロ野球SNS&検索ワードランキング2018」が、12月12日(水)に日本文芸社より出版された(書籍の内容についてはこちらからご確認いただきたい)。本稿では、書籍では触れられなかったマニアックな分析に基づくランキングをお届けする。

 

プロ野球 チーム別BIAS・NIS・熱量分析

アラサー以上の読者であれば、野球ネタが政治と並んで「職場ではご法度」な会話テーマであったことはご記憶にあるのではないだろうか。競技、チーム、選手にかける思いが人によって異なり、自分と違う意見と衝突した際に激昂〜暴力沙汰になるなど要らぬトラブルを呼び込む可能性があることから、「君子危うきに近寄らず」的な生活の知恵・教訓である。

言い換えると、プロ野球をネタとする会話は極めて高い温度を持つ炎上コンテンツであり、日常会話という出口を塞がれた「それ」がインターネットに活路を見出すことになるのは想像するに難くない。実際、インターネットの巨大掲示板(2ちゃんねる→5ちゃんねる)で最もアクティブなユーザー群の一つは野球中継をネタとしてつながっており、そこでは(いつもではないが)日常ではできない過激な意見交換がなされているのである。

今回のランキングではこの点に注目し、ユーザーによる選手別の書き込み・クチコミの発信元や内容を解析。一部のユーザーへの偏りや、総合的な評判の良し悪しをチーム単位で集計、ポジショニングを指名したのが本稿上部の「Xビジネス - ポジショニング分析」である。

 

両極の比較ージャイアンツとホークス

本ページ上部のバブルチャート「Xビジネス - ポジショニング分析」では、読売ジャイアンツが右下に、福岡ソフトバンクホークスが左上にと、対象的なポジショニングとなっている。

ここで注目してもらいたいのがバブルチャートの大きさ=熱量である。本分析において例えば「ジャイアンツ」の熱量はチーム名への反響ではなく、「高橋由伸」や「坂本勇人」など、全登録選手に対する反響の総和となっている(以下のBIAS、NISも同様に選手単位で集計)。これは「戦犯」という言葉があるように野球のようなチームスポーツであっても、ユーザーの反響が主に個人に対して発生することに着眼したことによる。

バブルチャートの横軸はBIAS=「同一アカウント・同一IPからの書き込み、別アカウントからの同一内容の書き込み割合」なので、右に位置するほど反響ユーザーが偏っていることを示している。ジャイアンツには「G党」と呼ばれる熱狂的なファン層がいること、また「報知新聞」というあたかも機関紙のようなメディアが存在していることが大きな要因と思われる。

バブルチャートの縦軸はNIS=ポジティブなクチコミ割合ーネガティブなクチコミ割合で算出したNet Influencer Score(正味影響者比率)である。ホークスは、優勝チームの貫禄でこのスコアが12球団中最も高くなっている。また、上述のBIASは最小であることから、ホークスファンだけでなく、プロ野球ファン全体に、良い反響が波及していたことがわかる。

書籍「ファンが調べた プロ野球SNS&検索ワードランキング2018」では、選手別、球団別、月別のランキングや、ドラフトに特化した分析なども触れているので、野球ファンやマニアックな分析に興味がある方は、ぜひ書店や通販サイトなどで入手していただきたい。

 

 

ファンが調べた プロ野球SNS&検索ワードランキング2018

出版社: 日本文芸社
発売日: 12月12日(水)
価格: 980円
版型: ムック

 

プロ野球 選手別Xランキング

1位 柳田悠岐(福岡ソフトバンクホークス) 
2位 マルティネス(中日ドラゴンズ)
3位 摂津正(福岡ソフトバンクホークス)
4位以降のランキング結果

 

1位 柳田悠岐(福岡ソフトバンクホークス) 

 

2位 マルティネス(中日ドラゴンズ)


3位 摂津正(福岡ソフトバンクホークス)