玩具菓子市場の定義

本稿における玩具菓子は、「フィギュア、模型、おもちゃ、CD、楽器、携帯ストラップ等が付属している菓子」とする。具体的には、玩具メーカーの「キャンディトイ」や、菓子メーカーによる「玩具菓子(食玩)」を対象とする。

但し、おまけシールを添付したキャラクター菓子や、玩具菓子とほぼ同様の形態であるが菓子を付属しないトレーディングフィギュア、菓子付きカプセル玩具等は当市場から除外している。

 

玩具菓子市場の動向

本稿における「玩具菓子市場」は、玩具メーカーの販売する「キャンディトイ」と、菓子メーカーの販売する「玩具菓子(食玩)」を合わせた市場とする。

玩具菓子の中身は、キャンディやガムをはじめ、近年ではラムネ、ウエハース、グミ、チョコレートなど多様化している。また、菓子を付属しないミニフィギュア(「トレーディングフィギュア」、「ボックスフィギュア」等と呼ばれることが多い)やカプセル玩具など、類似商品との競争も激化している。

当該市場における主な参入事業者は、バンダイ、タカラトミーアーツ、エフトイズ・コンフェクト、リーメントなどの玩具メーカー系と、カバヤ食品、フルタ製菓、江崎グリコ、味覚糖などの流通菓子メーカー系のほか、印刷関連事業者のアマダグループのエンスカイなどが存在する。国内出荷金額ベースでバンダイが半分程度のシェアを占めているものと推定される。

販売チャネルは、GMSやスーパーマーケットの食品売り場、コンビニエンスストアが中心であるが、近年ホビーショップや家電量販店等でも販売されている。卸売事業者も玩具卸ではなく食品卸となるため、玩具メーカーにとっては新たなチャネル開拓として有効な市場となっている。

2015年度~2016年度は、フルタ製菓やリーメント、UHA味覚糖等の中堅メーカーにおける好調な販売実績や積極的な見通しが挙げられている。

2015年度は小売市場規模が低迷したものの出荷ベースでは縮小幅を最小限にとどめたとみられる。前年は「妖怪ウォッチ」と「アナと雪の女王」の2大ブームにより市場は拡大したものの、ブーム沈静化や新ャラクターの不在から反動減となった。

2016年度は、下期における中堅メーカーでの新規性の高い商品発売予定など積極的な見通しもあるが、市場規模は2.3%増にとどまると予測される。

 

玩具菓子市場の販売チャネル動向

GMS、スーパーマーケット(SM):

玩具菓子はGMSや食品スーパーにおいて「菓子」という位置付のため、陳列場所は菓子売場である。売場スペースの広さは他の販売チャネルを圧倒し、チャネル構成比は50%弱と推定される。

 

コンビニエンスストア(CVS):

玩具菓子がCVSの菓子コーナーに並ぶきっかけとなったのは、2000年代初頭の「チョコエッグ」(フルタ製菓㈱)ブームであった。更に2010年以降はCVSの集客力向上を図る目的で、バンダイ関連の商品を中心に、玩具菓子を含め人気アニメやゲーム等のキャラクターグッズを中心としたタイアップキャンペーンも展開された。GMS、SMに次ぐ規模の販売チャネルである。

 

玩具専門チェーン店:

玩具菓子はGMSやSM、CVSなど食品流通チャネル向けの商品であるが、玩具専門チェーン店でも附属品の玩具を目的とした来店客などに向けて販売されている。

 

eコマース:

同流通チャネルは物理的な商品陳列を必要としないため、コレクター向け商品などを中心に、回転率の低いマニアックな商品も販売している。近年、販売チャネル構成比が高まる傾向にある。アマゾンジャパンと楽天が最大手であり、その他は個人商店など中小規模の事業者が大半と推定される。

 

その他:

上記以外の販売チャネルには、ドラッグストアや家電量販店、ホビーショップ、雑貨店等が挙げられる。

 

 

本稿の詳細データについては、下記調査レポートよりご入手いただけます。
2017年版 玩具産業白書