おっさんレンタルは究極の人材紹介ビジネス!?

「おっさんレンタル」を創業したのは、本業がファッションデザイナー、スタイリストの48歳の(自称)おっさんの、西本貴史氏。
2012年にサービスを開始して以降、口コミでじわじわと認知が広がり、昨今では国内外のマスコミへの露出が増えてきたことから、非常に注目されるビジネス?(サービス?)となっている。

「おっさんレンタル」のHPをみると「イケてると勘違いしているおっさんを1時間1000円からレンタル予約できるサービスです。」「雑談から内緒話(笑)、パシりまで、おっさんがあなたのニーズにお応えします。お客様が利益を得る事、お客様が幸せにならない依頼はお断りしています」とある。
 おっさんのレンタルの仕方は簡単で、おっさんの「数量」を選択し「カートに入れる」
だけという、まさに、ネットショップのような手軽さだ。後は、予約したおっさんから顧客に挨拶メールが届き、料金の決済(クレジットカード、コンビニ決済等)、待ち合わせ場所の調整、おっさんと面会、という流れとなっている。尚、おっさんに掛かる諸経費(交通費、飲食代等)はすべて顧客が負担するという決まりである。また、延長料金を払えばその場でレンタル延長も可能、としている。
HPに顔を晒し、おっさんレンタルの商品となっているおっさんたちは、それぞれ「ドリームメーカー」「国際派の代々木のおっさん」「さいたまの短パン社長」等といったキャプションが付けられており、どれも相当に濃いキャラのおっさんだ。これらの人に金を払ってまで会うの?と思える面々だが・・。
これが、30代のOL等に非常に人気なのだという。世の中、「他人であればこそ」相談したいことを持つ人はそれなりに多くいる模様で、「おっさんレンタル」は、そんな人たちの受け皿となっており、いわゆる常連客も相当数にのぼっている模様である。
CEOの西本氏自身が、これまで2000回以上「レンタル」されている超人気おっさんであり、口コミで人気が拡大、工藤官九郎脚本のテレビのドラマ「ゆとりですがなにか」(2016年4月期/日本テレビ放送)のモデルにもなった。その後、断続的なマスコミの取材等により、更に広く世に知れ渡るサービスに成長している。
2017年4月現在、CEO西本氏の活動拠点である東京(恵比寿)のみならず、北は札幌から南は福岡まで、「おっさんレンタル」可能な地域が拡大している。

xbusiness ポイント

当サービスの肝となっているのは、依頼者とは友人とならない(ので1000円の対価が発生する)、おっさんは西本氏が直接面接して目利きをし、クレームは西本氏が集約して、自身の判断でおっさんを削除する、といった、ある種の「リスクマネジメント」や「クオリティーマネジメント」がしっかりなされている点である。
人材がリソースとなっているビジネス(人材派遣、紹介、教育、接客)は、まさに、マネジメントする立場の人が働く人の目利きを行い、クレーム処理は当事者ではなく、管理者が行う、ことが原則であり、その意味で、同サービスは、出会いの仲介サイト等とは一線を画した、まさに人材ビジネスの側面を持っている、と言えよう。
昨今、「特定の属性」を持つ人を束ねた人材紹介業(特定の技術・資格を持った技術派遣、看護師派遣・紹介業等)が急速に伸びているが、「おっさん」も、見方を変えれば一つの属性であり、そのおっさんを派遣(レンタル)して単位時間あたりの対価を取るビジネスは、「属性特化型人材派遣業」とも言える。
これは、学習塾等で「東大卒の講師のみ」、夜の接客業で「元キャビンアテンダントのみ」といったサービスが訴求力を持っているのと同じ構造とも取れる。
「おっさんレンタル」があるなら、「おばあちゃんレンタル」「とび職人レンタル」「将棋のお相手レンタル」「見習い占い師レンタル」・・・・等、無数に「ニッチ属性」で軸を引いたレンタル(人材派遣)が出て来てもおかしくない・・。
まさにXビジネス!「おっさんレンタル」に続くサービスの出現に期待である。