この頁を開いてしまったあなたは、18歳以上ですか?[はい / そうです]

 

まじめな成人用玩具、TENGA

化学反応の末、たまたまプラスチックとしてこの世に生を受けた樹脂たち。その本人(本樹脂?)も、工業用品に生まれたり、生活用品に生まれたりと、さまざま人生・・・ではなく樹脂生を送ることになる。
たまたまプラスチック樹脂に生まれ、さらにたまたまやわらかいシリコンとして生を受けた樹脂たちの一部は、まさか成人用玩具としての一生を送ることになるとは露にも思わなかったことだろう。

そんな製品のひとつが、成人用玩具、平たくいえば大人のオモチャである。スーパーの店頭で堂々と売られているはずもなく、アダルトグッズショップか通販でこっそり買い求められるような製品であることは周知のとおりである。
そんな成人用玩具業界に光明を当て続けている企業が株式会社TENGAなのだ。社名でもあり製品名でもあるTENGAの製品コンセプトは「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく。」である。TENGAが何であるかを知らない人は、五反田でケンコバ氏に尋ねてみるか、TENGAのサイト( https://www.tenga.co.jp )を参照してほしい。

(画像は「TENGA製品ページ」から引用)

 

熱可塑性エラストマーという素材

TENGAのメイン素材となる樹脂は「熱可塑性エラストマー」という高分子素材である。これはプラスチックの優れた加工特性を持っており、熱可塑性のある末端ブロックと弾性のある中間ブロックで構成されている。その構造と性質は、プラスチック(熱可塑性物質)とゴム(エラストマー)の中間に位置している。例えるなら、プラスチックの海にゴムの小島がたくさん浮かんでいるような素材なのだ。これに熱を加えるとプラスチック状になり、再度冷やすとゴム状になるというものである。つまり、用途に応じて文字通り柔軟な加工が可能な、本人(本樹脂)たちは至ってまじめな素材なのである。

(画像は「TENGA製品ページ」から引用)

 

この樹脂たちが目的をもった形に成型され、TENGAの製品となり男女を問わず(男性のほうが多いが)敏感な部分を心地よく刺激し続けているのである。

 

匠のこだわりの製造現場

TENGAの製造工場は、いかにも工場な感じではなくクリーンルームになっている。その環境基準は“クラス10000”、1立方メートルに粒径0.5マイクロm以上のチリやゴミが1万個以下という、食品加工場なみのレベルである。これがどれだけすごいかというと、一般家庭で空気清浄機を入れた部屋でも30万個以上のチリが浮遊している、ということを考えてみてほしい。TENGAの製造工場は製品のほか、まず環境からして意気込みが違うのである。

TENGAの樹脂成型機は、一台3000万円近いとのこと。その傍には食品工場のオペレーターのように完全防備のスタッフが、成形されて冷却されたエラストマーの製品チェックを行う。気泡や剥離はもちろん、へこみや肉厚など細部までの製品チェックが行われている。

(この稿続く)