~リアルX ネットによるイベントECサイト「街コンジャパン」で急成長!「街コン」パイオニア企業~

株式会社リンクバルは2011年12月に設立された、イベントECサイト(イベント情報を掲載し、イベントの申込みと決済を行うサイト)の運営会社である。「街コン」とは、1つの街をイベント会場として、複数の飲食店を食べ歩きしながら合コンする、というもので、出会いの場と地域活性化の双方を担うサービスとして、現在、日本中に認知されるところとなっている。
以下、パイオニアとして「街コン」を日本に定着させた同社のビジネスモデルと成功要因を解説してゆく。

 

サービスモデル

株式会社リンクバルのサービスモデルは以下の通りである。

  • ビジネスの基本フレームは、イベントの主催企業・組織から対価を取り、情報の掲載(広告掲載)、申込・決済代行を行うEC(イーコマース)ビジネスである。対象サービスを「街コン」または「グルメイベント」に特化しているECサイトの運営、とも言える。
  • サービスブランド「街コンジャパン」(https://machicon.jp/)は「街を盛り上げるための合コンで日本を応援する」というコンセプトで立ち上げた、街コンの情報ポータルサイトである。同サイトで、街コンの開催情報検索、申込、決済ができる。
  • 自社が主催するイベントも企画、開催しており、イベント収入を直接得るビジネスも展開している。
  • 街コンイベントの開催希望者に対して、企画支援、運営ノウハウ提供等のコンサルティングサービスも行っている。
  • またWeb決済による、決済代行による手数料収入も得ている。
  • 事業のもう一つの柱として、地域活性化を目的に開催される食べ歩き・飲み歩きグルメイベントのポータルサイト「街バルジャパン」(https://machi-bar.jp/)の運営も行っている。(「バル」はスペイン語のBARを意味する単語)。
  • 「街バルジャパン」においても「街コンジャパン」と同様に、イベント主催者の情報の掲載(広告)、企画支援、運営・決済支援、プロモーション支援等のコンサルティングサービスによる対価を得るビジネスを実施している。
  • この他「街コンジャパン」「街バルジャパン」の周辺ビジネスとして、恋に悩む大人の女性の恋愛を応援する「恋を学ぶ」情報サイト「KOIGAKU」(https://koigaku.machicon.jp/)の運営をしている。同サイトは、有力な情報を日々掲載し、女性のアクセス数を増やし、女性向けサービス・商品の広告掲載を行うビジネスモデルとなっている。
  • 昨今では、恋活・婚活ができる会員制の無料アプリ(恋活アプリ)である「Couplink(カップリンク)」の提供、結婚相談所の情報ポータルサイト「婚活ジャパン」の運営も行っている。

 

ビジネスターゲット

  • エンドユーザーは、街コン、食べ歩きイベントに参加する25~35歳程度の社会人が中心ターゲットである。
  • ビジネスターゲットは、イベントの主催者、情報提供者となり得る、ネットサービス会社、広告代理店、マスコミ、イベントプロモーション会社、大手メーカー等である。(楽天、LINE、ぐるなび、リクルート、マイナビ、電通、博報堂、花王、日産自動車、キリンビール等が協力事業者としてあげられている)
  • サービスには「地域活性化」という背景もあるため、自治体、商店街等もターゲットとなっている。

 

事業戦略 / Xビジネス ポイント

2016年9月期の「街コンジャパン」におけるイベント掲載数は、45,399件(前年比226%)、会員数733,161名(同148%)と好調である。更に、2017年7月時点で、会員数はついに100万人を突破した。このような急速な成長の要因として、大手有力企業とのタイアップによる信頼度の高いイベントを開催している、ことがあげられる。

例としては、福岡ソフトバンクホークスの本拠地ヤフオクドームとタイアップしたイベント、大手映画会社の東宝とタイアップした「シン・ゴジラ」のファンだけを集めた交流イベント等で、大きな話題を世に提供するとともに、大手企業がバックにいることの安心感を醸成していることが、リピーターや新たな参加者を呼ぶ環境を構築している。

また、「街コンジャパン」が認定した企業に対しては、イベント未実施の場合、同社が参加費の返金を請負う「認定返金保証制度」があり、広告費を支払うスポンサーにとっても安心できる制度を提供していることも差別化要素となっている。
また、社員数が116名(2017年4月現在)という規模でありながらも、東京以外に大阪、名古屋、札幌、広島、福岡に営業拠点を持っており、街コン情報を地域細分化して掲載し、エリア毎に細かい支援を行っている点でも、差別化が図られている。

また、昨今ではアニメ、ゲーム、スポーツ、映画、芸術とった、街コンのカテゴリーをより細かくし、「多彩なイベント」を「様々なエリア」で開催できるよう、エリアの拡大・細分化、カテゴリーの拡大・細分化を同時に進め、より細かいニーズに対応する体制としている。この点、「ニッチなニーズをきめ細かく拾い上げて大きな売上をつくってゆく」という、昨今、成長している「Xベンダー」(矢野経済研究所が言うところのXビジネスを体現している事業者)が共通に持っている成功要因を同社も持っていると言えよう。

同社は、設立から僅か4年の2015年4月に東証マザーズに上場、「少子高齢化」に歯止めをかけるビジネスとして地方自治体からも注目される事業者に成長しており、今後は恋愛ビジネスのキープレーヤーとして、益々目が離せない存在となってゆくに違いない。

 

株式会社リンクバル 基本情報

企業概要:

所在地:〒104-0042 東京都中央区入船2-1-1 住友入船ビル12F

設立: 2011年12月

資本金:2億8100万円

代表者:吉弘 和正

従業員数:116人(2017年4月現在)

事業内容:イベントECサイト運営サービス、WEBサイト運営サービス 

 

業績推移:

  売上高(百万円) 前期比(%)
2014年9月期 1,175 181.7
2015年9月期 1,722 146.5
2016年9月期 2,144 124.5

 

  「街コンジャパン」会員数(万人) 前期比(%)
2014年6月期 42.4 139.9
2015年6月期 49.5 116.7
2016年6月期 73.3 148.0

 

URL:

http://linkbal.co.jp/