水産食料品製造業[愛媛県]
親会社である大手水産商社の支援を受け、自動化を推進。処理量の増加や人員削減など生産性向上に効果
業種・食品種類
水産加工
効率化工程
生産工程
効率化事例
前工程, 後工程, 機械・ロボット
売上規模
10~30億円未満
従業者の状況
従業者数
正社員・契約社員
パート・アルバイト
13名
14名
従業者の部門別構成比
製造部門
間接部門
その他
93.0%
7.0%
-%
生産関連の状況
生産量 / 稼働時間
生産量
非公表
工場稼働時間
8時間/日
コスト構造 構成比
原材料費
55.0%
人件費
15.0%
減価償却費
7.0%
その他
23.0%
製造工程における設備・機械対応比率
製造工程[原材料投入から製品完成まで]
8工程
うち、設備・機械対応
5工程
設備・機械対応比率
62.5%
設備・機械担当人数
現状
5年前
設備・機械担当者計
[メンテを含む]
[メンテを含む]
3人
2人
設備・機械メンテ
担当者
担当者
3人
2人
機械・設備導入・
整備選任
整備選任
-
-
その他
担当:
担当:
-
-
!生産性向上におけるPoint
- 親会社である大手水産商社の資金提供を受け、自動化に着手。処理量の増加と人員削減を実現
- 資金面以外にもサポートを受けたことで、間接部門の人員削減や販売機会の拡大にも効果
大手水産商社の子会社となり自動化に着手、効率化と省人化を図る
養殖魚の加工業者である同社は、主に鯛の切り身や加工食品を製造し、チルドや冷凍状態で出荷している。設立当初は不安定な経営状態から自動化が進まず、作業の大半を人手に頼っていたが、2022年に地元の大手水産商社の子会社となったことを機に、自動化に着手し、効率化と省人化を図った。
大型機械や冷凍設備の導入を進め、処理量の増加と人員削減を実現
親会社の資金提供を受け、大型の三枚下ろし機や魚の頭部を切断するヘッドカッターを新規導入し、皮剥機や真空包装機を大型の機種に更新した。従来は魚介類の洗浄に用いる電解水を手作りしていたが、電解水生成装置を導入し効率化を図った。さらに、補助金を活用しアルコール凍結器や急速冷凍機、冷凍コンテナを導入したことで、魚の冷凍保存が可能となった。
自動化以前の処理量は最大で500匹/日程度だったが、現在は1,500~2,000匹/日と大幅に増加。人員は27~28人から25人まで削減した。今後の収益次第では、さらなる自動化も可能と考えている。
親会社のサポートにより、間接部門の人員削減や販売機会の拡大にも効果
親会社が経理関係を管理するようになったことで、従来4人であった間接部門の人員を1~2人削減した。また、これまで販売に苦慮していたが、親会社のサポートで販売先が増加し、工場の稼働率向上につながった。