豆腐・油揚製造業[福岡県]

新設した工場にて製造ラインの集約、製造品目数の絞り込みを実施。人員削減や歩留まり改善に効果

業種・食品種類
農産加工
効率化工程
受注・生産
効率化事例
前工程
売上規模
100~300億円未満

従業者の状況

従業者数
正社員・契約社員
パート・アルバイト
400名
200名
従業者の部門別構成比
製造部門
間接部門
その他
80.0%
10.0%
10.0%

生産関連の状況

 
生産量 / 稼働時間
生産量
非公表
工場稼働時間
24時間/日
 
コスト構造 構成比
原材料費
約30%
人件費
約30%~40%
減価償却費
非公表
その他
非公表
 
製造工程における設備・機械対応比率
製造工程[原材料投入から製品完成まで]
17工程
うち、設備・機械対応
16工程
設備・機械対応比率
94.1%
設備・機械担当人数
 
現状
5年前
設備・機械担当者計
[メンテを含む]
約25人
約25人
設備・機械メンテ
担当者
約15人
約20人
機械・設備導入・
整備選任
約5人
約5人
その他
担当:
-
-
!生産性向上におけるPoint
  • 2021年9月に工場を新設。製造ラインの集約や製造品目数の絞り込み、工程間の運搬にベルトコンベアを導入するなど、効率化を推進。人員削減や歩留まり改善などに効果
新設した工場での製造ラインの集約や製造品目数の絞り込みにより、人員削減や歩留まり改善に効果

同社は油揚げや豆腐、味付き油揚げを製造している。従来は少量多品種の製造を行っていたが、コストをかけて製造しても他社との価格競争が課題となっていた。また、旧工場は13ラインを有し、多様な形状やサイズの油揚げを製造できることが特徴であったが、揚げる工程で使用する型の交換に長い時間を要するなど、効率面で課題を抱えるとともに、工程間の運搬を人手に頼るという課題もあった。

これらの課題を解決するため、生産効率の向上と競争力強化などを目的に、油揚げの製造を中心とした新工場を建設し、2021年9月に稼働を開始した。新工場では大量生産・大量消費を前提とした製品を安価に製造できるよう、製造品目数の集約と機械化を進めるとともに、製造ラインの4本への集約(当初3本を建設し、後に1本を増設)、製品数の絞り込み(最大500アイテム→300アイテム)を行った。また、ベルトコンベアの導入により、工程間の効率的な移動が可能になった。

生産性を高めた新工場を24時間フル稼働させることで、同社全体の生産能力は従来の約1.5倍に向上した。また、製造に必要な人員を旧工場の約150人から約70人に削減するとともに、製品の歩留まりが82~83%から90%台後半まで改善した。

油揚げの製造から味付けまで、ワンストップの製造体制を目指す

現在、新工場で製造した油揚げをトラックで他の工場へ運搬し味付けを行っている。最終的には、この工程も新工場に移し、ワンストップの製造体制とすることとしている。