惣菜製造業[愛媛県]

計量・包装工程を機械化。規格外品をネット販売し廃棄コスト削減と売上増も実現

業種・食品種類
惣菜
効率化工程
生産工程, その他
効率化事例
前工程
売上規模
10億円未満

従業者の状況

従業者数
正社員・契約社員
パート・アルバイト
26名
36名
従業者の部門別構成比
製造部門
間接部門
その他
95.0%
3.0%
2.0%

生産関連の状況

 
生産量 / 稼働時間
生産量
非公表
工場稼働時間
8時間/日
 
コスト構造 構成比
原材料費
非公表
人件費
非公表
減価償却費
非公表
その他
非公表
 
製造工程における設備・機械対応比率
製造工程[原材料投入から製品完成まで]
8工程
うち、設備・機械対応
5工程
設備・機械対応比率
62.5%
設備・機械担当人数
 
現状
5年前
設備・機械担当者計
[メンテを含む]
1人
1人
設備・機械メンテ
担当者
1人
1人
機械・設備導入・
整備選任
1人
1人
その他
担当:
-
-
!生産性向上におけるPoint
  • 人手に頼っていた計量や包装工程の機械化により生産性が向上
  • 従来は廃棄されていた原料を加工し、規格外品として販売することで廃棄コスト削減と売上増を実現
経営課題である製造効率の改善に向け機械化を推進

惣菜メーカーの同社は、煮豆製造を中心に事業を展開している。特におせち料理用の黒大豆の煮豆が主力製品だが、縁起物であるため豆の割れや皮の破れなどが認められないことから、包装時の選別に時間を要し、製造効率の悪さが経営課題となっていた。近年、天候の影響や生産農家の高齢化などから豆の品質が低下し、10~15年前に比べて不良品率が高まっていることもあり、機械化などにより生産性向上に取り組んだ。

豆の選別作業
豆の袋詰め作業
人手に頼っていた計量・包装工程を機械化、効率化へ製造工程も見直し

煮豆の製造工程は大きく分けて、①豆を炊く、②味付け、③選別、④包装、⑤殺菌、金属探知機チェック・検査、⑥ラベル貼り、⑦梱包・出荷で構成される。

選別工程は品質面の理由から手作業で行っているが、包装時の計量作業を機械化し、直近では新商品用の包装機も導入した。

豆を炊く工程や選別作業では人の目や感覚が重要だと考えているため、全工程の機械化には至っていないが、可能な部分から自動化し生産性向上を図る方針だ。

製造時間を短縮し効率化を図るため製造方法の見直しも行っており、最終製品の品質に影響がないことを確認したうえで、決定から1年以内には実行している。

規格外の原料を加工し製品化、ネットで販売し廃棄削減・売上増を実現

自社のECサイトや大手ECモールにおいて、割れや破れなどで煮豆に使用できない黒豆を使用した甘納豆など、規格外の原料を使用した製品を販売し好評を博している。賞味期限が近い製品をお徳用としてテスト販売する取組も実施した。

原料の品質にも左右されるが、従来は原料ベースで平均5~10%程度が廃棄されていた。この取組により廃棄コストが抑えられたことに加え、年間約1,000万円の売上増につながった。