豆腐・油揚製造業[岐阜県 ]

従業員の多能工化により柔軟な人員配置、リスク分散を実現。生産計画を精査し効率化とコスト削減を達成

業種・食品種類
農産加工
効率化工程
生産工程, その他
効率化事例
人材育成, その他
売上規模
10億円未満

従業者の状況

従業者数
正社員・契約社員
パート・アルバイト
15名
6名
従業者の部門別構成比
製造部門
間接部門
その他
60.0%
40.0%
-%

生産関連の状況

 
生産量 / 稼働時間
生産量
約6,000丁/日
工場稼働時間
10.5時間/日
 
コスト構造 構成比
原材料費
約30%
人件費
非公表
減価償却費
非公表
その他
約70%
 
製造工程における設備・機械対応比率
製造工程[原材料投入から製品完成まで]
13工程
うち、設備・機械対応
13工程
設備・機械対応比率
100.0%
設備・機械担当人数
 
現状
5年前
設備・機械担当者計
[メンテを含む]
-
-
設備・機械メンテ
担当者
-
-
機械・設備導入・
整備選任
-
-
その他
担当:
-
-
!生産性向上におけるPoint
  • 幅広い世代から需要がある豆腐製品に経営資源を集中して経営を合理化
  • 従業員の多能工化等、人材の有効活用による生産性向上を実現
経営危機をきっかけに豆腐製造に経営資源を集約、安定的な売上を維持

同社は創業以来、こんにゃく製造を中心に事業を展開していたが、需要低迷に伴う採算悪化等が課題となるなか、経営危機に直面した。

経営合理化による再建を図るため、こんにゃく製造からの撤退と工場の統廃合を行い、豆腐製造を中心とした事業に転換した。豆腐製品は幅広い世代から需要があり、安定的な売上を維持している。こんにゃく事業については、製造を協力会社に委託し同社が卸売を行う卸売事業に切り替えた。

工場集約に伴い人員配置を見直し、残業時間を削減。多能工化を進めリスク分散にも効果

工場の統廃合とともに作業の相互補完が可能な人員配置を行ったことで、残業時間が1人当たり30時間/月から10時間/月へと大幅に削減された。

従業員の多能工化を推進する等、人材の有効活用による生産性向上にも取り組んでいる。従来は作業が属人化しており、製造部門内でも連携が取れていなかった。また、従業員の高齢化が進み欠員時の業務継続が課題となっていたことから、若手従業員の採用を機に、世代を超えた技術の共有化や相互サポートが可能な体制を構築した。

一連の取組により人員配置の柔軟性が増し、繁閑に応じた最適な人員配置が可能となるとともに、急な欠勤や退職時にも代替要員の確保が容易になり、特定の従業員への依存度が低下し、リスクが分散されている。従業員の技能や知識の幅も広がり、業務全体への理解も深まっている。

工場稼働日数を短縮しつつ効率化を図り生産量を確保。生産性向上とコスト削減を実現

工場稼働日数を短縮しながら、従来の製造量を確保するため、効率的な製造体制を構築している。製造データや営業部門の情報に基づいて製造計画を立案・精査し、稼働日数内で製造できるよう作業や人員を集約、週5日稼働から1日削減し週4日稼働へと移行した。生産性向上とコスト削減を実現している。