粉末食品製造業[岐阜県 ]

機械化が困難な製造ラインにおいて、従業者の多能工化、従業者発信の改善活動により生産性向上を推進

業種・食品種類
その他
効率化工程
生産工程
効率化事例
人材育成
売上規模
10億円未満

従業者の状況

従業者数
正社員・契約社員
パート・アルバイト
18名
13名
従業者の部門別構成比
製造部門
間接部門
その他
70.0%
15.0%
15.0%

生産関連の状況

 
生産量 / 稼働時間
生産量
非公表
工場稼働時間
5時間/日
 
コスト構造 構成比
原材料費
約30%
人件費
非公表
減価償却費
非公表
その他
非公表
 
製造工程における設備・機械対応比率
製造工程[原材料投入から製品完成まで]
7工程
うち、設備・機械対応
6工程
設備・機械対応比率
85.7%
設備・機械担当人数
 
現状
5年前
設備・機械担当者計
[メンテを含む]
-
-
設備・機械メンテ
担当者
-
-
機械・設備導入・
整備選任
-
-
その他
担当:
-
-
!生産性向上におけるPoint
  • 従業員の多能工化を進め、従業人員の変動や製造量の変動へ柔軟に対応
  • 従業者からの提案をもとにしたワークフロー・作業計画の最適化を実施し、生産性向上を推進
製造効率の課題や製造コスト高騰、人材育成の遅れなどの課題解決に向けた取組を開始

同社は粉末食品の製造を行っており、製品形態は袋詰めから瓶詰め品まで多岐にわたる。また、製品の季節性やトレンドが影響し、製造量に大きな変動が生じる。また、製造工程の一部で機械を導入しているものの、完全自動化には工場の拡張と相応の設備投資が必要であり、現状では多くの製造工程を人手で対応している。

製造効率の悪さに加え、製造コストの高騰、人材育成の遅れといった課題も抱えていた。これらの課題解決のため、2023年~2024年にかけて、①従業者の多能工化による柔軟な人員配置、②従業者の意見を反映した生産性向上への取組を進めた。

従業員の多能工化、従業員からの提案による作業改善・作業計画の最適化により生産性向上を推進

①従業者の多能工化による柔軟な人員配置に関しては、特定業務に人を固定せず、多様な業務に対応できる多能工化を進めることで、休暇取得や退職などによる従業人員の変動や、製造量の変動にも対処できる柔軟な人員配置が可能になった。人材育成と技術継承に力を入れ、従業員一人ひとりの技術向上と業務の標準化を進めている。

② 従業者の意見を反映した生産性向上への取組に関しては、従来、各現場で個別に行われていた会議を変更し、各現場の責任者を対象としたリーダー会議を定期的に開催し、意見交換の場を設けた。また、グループを意図的に組み替え、食事会などを実施するなど、人的交流を深める取組を行った。

この結果、リーダー会議の場において、参加者が率直に意見を発言するようになった。会議で提案があったワークフローや人員配置の見直し・作業計画の最適化を行うことで、生産性の向上に一定の成果が見られた。現状、具体的な数値による評価は行っていないが、今後、生産性向上への寄与度を含めた詳細な分析・検証を行うこととしている。