菓子製造業[広島県]

ヒット製品への需要に対応するため専用工場を新設。自動化ラインにより高い製造能力を実現

業種・食品種類
パン・菓子
効率化工程
生産工程
効率化事例
前工程, 機械・ロボット
売上規模
10~30億円未満

従業者の状況

従業者数
正社員・契約社員
パート・アルバイト
70名
50名
従業者の部門別構成比
製造部門
間接部門
その他
60.0%
40.0%
-%

生産関連の状況

 
生産量 / 稼働時間
生産量
1,500t
工場稼働時間
8時間/日
 
コスト構造 構成比
原材料費
非公表
人件費
非公表
減価償却費
非公表
その他
非公表
 
製造工程における設備・機械対応比率
製造工程[原材料投入から製品完成まで]
5工程
うち、設備・機械対応
5工程
設備・機械対応比率
100.0%
設備・機械担当人数
 
現状
5年前
設備・機械担当者計
[メンテを含む]
1人
1人
設備・機械メンテ
担当者
-
-
機械・設備導入・
整備選任
-
-
その他
担当:
-
-
!生産性向上におけるPoint
  • ヒット製品への需要に対応するため、専用工場を新設。自動化ラインにより高い製造能力を実現
  • 今後、DX推進に向け、デジタル技術の導入や環境整備に取り組む
新製品の大ヒットを受け、専用工場を新設。高い製造能力で安定供給を実現

同社は海産珍味とスナック類の製造販売を行っている。2013年に発売した「イカ天瀬戸内れもん味」が大ヒットしたことから、需要に対応できる生産体制を構築するため、2019年に専用工場を新設した。

専用工場では原料投入から加工調合、フライ、選別、包装、箱詰めに至るまでの一連のラインが自動化され、人の介入は最小限に抑えた。これにより、高い製造能力と良質な製品の安定供給を可能となった。工場設立により、製造能力は従来の約2倍、売上高換算で年間約10億円まで向上した。

DX推進に向け、デジタル技術導入や環境整備に取り組む

DX推進に向けて、勤怠システムや受注システムといったデジタル技術の導入や環境整備に取り組んでおり、おおむね計画通りの進捗となっている。一方、製造現場のIoT化は初期段階にある。品質管理についてはラベリング工程で画像認識による検査システムを導入したが、製造管理の手段は依然として紙媒体が中心となっているため、デジタル化推進に向けた具体的な戦略を検討している。

個別システムで蓄積された情報を横断的に分析し、有効な経営指標として出力する機能はまだ整備されておらず、今後の課題である。

自動化による生産性向上と人手による柔軟性の両立が課題

同社は少量多品種製造を特徴としており、製品の仕様や数量に応じてラインを頻繁に切り替えるなど、労働集約型の柔軟な対応が強みである。自動化による生産性向上と労働集約型の柔軟な対応のバランスをどのように取っていくかが今後の経営課題である。