惣菜製造業[石川県 ]

手作業で行っていた包装工程に真空包装機を導入、作業の効率化と省人化に効果

業種・食品種類
惣菜
効率化工程
生産工程, 梱包・運搬
効率化事例
後工程, 機械・ロボット
売上規模
50~100億円未満

従業者の状況

従業者数
正社員・契約社員
パート・アルバイト
350名
60名
従業者の部門別構成比
製造部門
間接部門
その他
70.0%
20.0%
10.0%

生産関連の状況

 
生産量 / 稼働時間
生産量
9t/日
工場稼働時間
24時間/日
 
コスト構造 構成比
原材料費
約55%
人件費
約20%
減価償却費
約5%
その他
約20%
 
製造工程における設備・機械対応比率
製造工程[原材料投入から製品完成まで]
8工程
うち、設備・機械対応
5工程
設備・機械対応比率
20~30%
設備・機械担当人数
 
現状
5年前
設備・機械担当者計
[メンテを含む]
3人
-
設備・機械メンテ
担当者
3人
-
機械・設備導入・
整備選任
3人
-
その他
担当:
3人
-
!生産性向上におけるPoint
  • 手作業に頼っていた包装工程に真空包装機を導入し、作業の効率化と人員削減に効果。
  • 同様に手作業で行っていた製品の箱詰め工程にも自動仕分けシステムを導入
真空包装機の導入により、作業の効率化と人員削減に効果

同社は高齢者向けの食事(冷蔵品)を製造しており、完成品の包装を手作業で行っていた。しかし、採用難や残業の恒常化などが課題となっていたことから、労働環境の改善を目的に機械化の検討を開始し、2024年にオーダーメイドの深絞り包装機(底の包材を内容物に合わせた形に成型し、この中に内容物を入れた上で、上から包材を被せて真空包装(シール)する包装機)を導入した。

導入後、受注増により製造量が増加したにもかかわらず、残業時間は以前と同程度に抑えられている。従来は7人体制で作業を行っていたが、導入後は2人体制となり、削減した人員を他の作業に配置転換することが可能となった。

同社のメニュー数は2,000種類以上あることから、包装機の使用が難しい製品も存在し、完全なオートメーション化は実現していない。現時点では大量生産するメニューに限定して包装機を使用しているが、将来的には包装機の使用をさらに広げていく方針である。

導入した真空包装機
手作業に頼る製品の箱詰め工程に、自動仕分けシステムを導入

製品の箱詰め工程も手作業で行っており、包装工程と同様に効率化を検討している。早ければ2025年内にカメラで読み取る二次元コードを使用した自動仕分けシステムを導入することとしている。