農産加工品・菓子製造業[新潟県 ]

汎用化が難しいラベル貼り付け工程に機械を導入。作業人数の固定化、人件費の削減に効果

業種・食品種類
農産加工
効率化工程
梱包・運搬
効率化事例
機械・ロボット
売上規模
10~30億円未満

従業者の状況

従業者数
正社員・契約社員
パート・アルバイト
90名
110名
従業者の部門別構成比
製造部門
間接部門
その他
30.0%
30.0%
40.0%

生産関連の状況

 
生産量 / 稼働時間
生産量
非公表
工場稼働時間
8時間/日
 
コスト構造 構成比
原材料費
70%
人件費
約20%
減価償却費
約2~3%
その他
7~8%
 
製造工程における設備・機械対応比率
製造工程[原材料投入から製品完成まで]
6~7工程
うち、設備・機械対応
5工程
設備・機械対応比率
約70.0%
設備・機械担当人数
 
現状
5年前
設備・機械担当者計
[メンテを含む]
1.5人
1.5人
設備・機械メンテ
担当者
1.5人
1.5人
機械・設備導入・
整備選任
1.5人
1.5人
その他
担当:
-
-
!生産性向上におけるPoint
  • コスト削減と作業の効率化を目的に、ラベル貼り付け工程を自動化。人員作業の平準化により大量受注、製造量の季節変動に対応しながら、人件費削減を実現
大量受注を機にラベル貼り付け機を導入。自動化による人員・作業時間削減により人件費の削減に効果

同社は、もち、おはぎ、大福などの和菓子を主力商品としており、特に大福は、餡をもち生地で包み、冷凍・冷蔵処理後に冷蔵状態で出荷している。製造工程はほぼ機械化されているが、ラベル貼り付けや箱詰めといった後工程は人手で行われている。ラベルの種類が多種多様で汎用的な機械での対応が難しく、個別製品に合わせて作業を行うため、後工程には7~8人の人員が従事しており、繁忙期には応援が必要となっている。

同社では、PB商品の大量受注に対応し短納期で製品を供給するとともに、コスト削減と作業の効率化を目的に、ラベル貼り付け工程の自動化を推進するため、2024年4月に専用機械を導入した。

ラベル貼り付け工程の自動化により、製造効率が大幅に向上した。ピーク時には最大5名の人員と他部署からの応援が必要であったが、機械の導入により、常時2名程度の人員で対応できるようになり、人員配置の柔軟性が大幅に向上した。

また、作業時間も従来の4~5時間から2~3時間に短縮され、大幅な時間短縮を実現した。特に、需要が集中する彼岸などにおいて、人員配置や生産計画の策定が容易になり、安定した製造体制を構築することが可能となり、また、人件費の削減にも寄与している。