前回に引き続き、若者のTwitter利用に対する金銭価値についての内容です。
今回は、性別、年齢区分別、居住地別などで、金銭価値がどのように違いがあるかを見ていきます。
(金銭価値の算出方法などについては、前回の内容からご確認くださいね♪)

細かいことはさておき、結論から言えば、男性と女性では異なる傾向を示していました。
ただし単純に男女間でこの金銭価値の平均値が異なっているということではなく、男性は年齢区分による違いがなく、女性は年齢によって金銭価値が大きく異なるというものでした。

具体的に言うと、男性はどの年代区分も42,000円/年~43,000円/年程度でその差は小さく、年齢が上昇するとともに少しずつ大きくなるという結果でした。

これに対し、女性は20代前半の平均値が59,385円/年と最も高く、30代前半が34,727円/年で最も低くなっていました。
この差は大よそ2倍近いものとなっています。
(ちなみに女性20代後半は約52,000円/年、女性10代後半は約38,000円/年でした。)

ちょっと振り返ると、価値は価値でも感情的な価値、すなわち心の豊かさにどの程度つながりやすいか?という値では、女性20代前半はともかく20代後半は一番低い値となっていました。
また男性は総じて同年代の女性よりも高い値を示しており、年齢が低いほどこの価値が高い結果となっていました。

すなわち、心の豊かさへのつながりやすさと、利用価値に対する値付けはまったくリンクしていないということがわかりました。
実は調査分析前の想定ではこれらは多少なりともリンク、すなわち正の相関関係にあるのではと推察していたのですが、まったく異なっていました。

冷静に考えると当たり前なのですが、一個人において価値の大きさに応じた値付けは期待できても、複数の人の間においては価値の大きさをもって値付けを比較してはいけないということですね。

ただし、このような結果、なぜ女性20代でのTwitter利用価値への値付けが高くなっているのかを推察することができなくなってしまいました。

心の豊かさへのつながりなどはともかく、Twitterが貴重なトレンドの情報源としての価値を見出しているのでしょうか?
これをご覧のみなさんはどう思われますか?
もし何かわかる人がいれば教えてください~~~

(品川 郁夫)

*本調査結果の詳細についてのお問い合わせは、矢野経済研究所 Xビジネス開発室までお願いします。