自動販売機でものを買ったことがない人は、まずいないだろう。自販機で買うものといえば、まず飲み物。そしてタバコや、ときに雑誌や玩具などもあったりする。そんな品々のなか、「これも自販機で買うの(買えるの)?」というモノと、その背景に注目してみたい。

1.    自販機で売ってるヘンなモノたち
2.    自動販売機市場の構造と市場規模が、これ
3.    ここまできた!?出会い系自販機(次稿)
4.    その資料、「自販機ビジネスの現状と将来展望」(次稿)

1.   自販機で売ってるヘンなモノたち

飲料水、タバコ、ピザ、婚約指輪、雪玉、金貨・銀貨、金魚、オムツ、花束、クレープ、ラーメン、自動車、シャンプー、いけない本、おでん、鞄。。このなかで世の自動販売機で売っていないものはどれでしょう。

答え:ぜんぶ売ってます

とはいうものの、オムツや婚約指、果ては雪玉なんか見かけたこともないはず。。ちなみに雪玉売ってるのは日本ではなくてアメリカ、一年のうち6、7か月はずっと寒い時期が続くという、ミネソタ州のミネアポリスという街である。雪玉は1つ1ドル(約110円)で販売されており、ぜんぶ手作りしているとのことである。

こうなってくると生き物以外オムツから核ミサイルまでなんでも売っているのではないかと思えてくるのだが、実際、生き物もいろんな形で(一部後述に譲る)自販機で売られている。なんとなーく想像がつくと思うが、そう、テーブルとイス以外の四つ足モノや、飛行機以外の空飛ぶモノををなんでも食べる某国では、生きたカニを自販機で発売している。価格は25元(バレてる)、日本円にして約420円である。鮮度が気になるところである。。なお、我が日本でも東京は秋葉原の自販機で「BUGスナック ソルトフレーバー」というのコオロギ(塩味)の昆虫食品が販売されている。

2.   自動販売機市場の構造と市場規模が、これ

我々一般人がふだん目にしている自販機で販売されているモノといえば、なんといってもいけない飲料であろう。一人あたりの年間の利用機会は相当なものだと思うが、実際のところはどうなのであろうか。日本自動販売システム機械工業会の統計をみると、2018年の自販機の普及台数は423万5,100台が国内で一生懸命無人で商品を売っているのである。そのうち約57パーセント、242万3,800台が飲料の自動販売機となっている。そのあとにたばこ、菓子やパン、アイスクリームなどの自販機が続く。

                                     出典:日本自動販売システム機械工業会

上記の表では、いわゆる「自販機」なのは「自動販売機合計」の対象区分がそうであり、おなじみの飲料自動販売機は、さらにそのなかで82.5パーセントという大勢を占めている。


街中で見かける自動販売機のほとんどは飲料モノばかりなのだが、前述したように、場所により、地域により、国により、自販機で売っているものはかなりの差異や特色を見せている。そんななかでXビジネスが注目したキワモノは、「友達や彼女、彼氏が買える自販機」、言い換えると、ズバリ「出会い系自販機」なのである。

刮目して待て次号!

(依藤 慎司)