今回は、Facebookを定期的に利用している若者が利用価値をどのように見ているかについて分析した内容です。

過去に投稿したTwitterのケースと同じく、ここでの価値とは、当社にて感情価値と定義したものです。
具体的には、価値観項目別に、心の豊かさへの影響度と、Facebook利用がどれだけその価値を満たしそうかという回答から独自の試算方法によってポイント化し、平均値をとったもので、心の豊さへどの程度つながりやすいかを数値化したものと考えていただくとわかりやすいかと思います。

過去にもご紹介しましたが、念のため、今回設定の算出モデルでは、理論上、この値が「-1.0pt」から「3.0pt」の間の値をとります。
すなわち感情価値の値が3.0ptに近くなるほど、心の豊さへつながりやすいということで、その人にとっての価値が大きいということになります。

さてこのような形で、標本それぞれの価値感情値を算出、この値の大きさによって4つの階層に区分して整理しました。

その結果、Facebook利用にとても大きな価値を感じているユーザー層(これを「ロイヤリティ層」としました)は、全体の2.6%でした。
また、その下のFacebook利用に一定の価値を感じているであろうユーザー層(これを「ポジティブ層」としました)は、全体の22.0%でした。

そして、最も大きいボリュームゾーンがFacebook利用に特別な価値は感じていないであろうユーザー層(これを「ニュートラル層」としました)であり、全体の75.2%を占めていました。
(今回はTwitterを定期利用している方のうち、Facebookも定期的に利用している方を対象としているため、マイナス感情を持つユーザーはほとんどいませんでした。)

これら結果は、Facebook利用への感情価値の傾向や、Twitterの時とほぼ同じでした。
すなわち、利用者全体の4分の1の方が特別な価値を持って積極的に参加、残る方は特別な価値などはなくただ楽しんでいるという状況がうかがえます。
(もちろんこの割合には、法人利用分を含んでいません。)

次回は、この感情価値について、性別や年齢などの視点からもう少し細かく分析した内容をお伝えしていきます。

(品川 郁夫)

*本調査結果の詳細についてのお問い合わせは、矢野経済研究所 Xビジネス開発室までお願いします。