前回に引き続き、若者のFacebook利用における価値の1種、感情価値についてのご報告です。
今回は、性別、年齢区分別、居住地別にどれくらいの違いがあるかを見ていきます。

独自指標である感情価値とは、財・サービス(の利用)が、心の豊さへどの程度つながりやすいかを数値で測定しようとする独自指標です。
(この詳細は過去の投稿内容をご覧ください。)

この感情価値を性別、年齢区分別、居住地別などでみていくと、まず性別では男性の方が明らかに感情価値が高い値を示していました。

また年齢区分別ではこの差が顕著となり、若年層ほど値が大きくなる傾向となっていました。

首都圏、近畿圏別ではやや首都圏の方が高い値を示していましたが、明らかに差があるとまでは確認できませんでした。

これらから、性別年齢区分別に感情価値を見てみると、最も価値の大きさを感じているのが男性15-19歳層でした。
反対に、最も価値を感じていないのが、女性25-29歳でした。

そしてここまでの傾向は、いずれもTwitterとほぼ同じものでした。
これは、同じ対象、同じくTwitter、Facebookの定期利用者であることからある意味当たり前の結果なのかもしれません。

ただ同じ傾向ながらも、TwitterよりFacebookの方がより顕著な傾向を示していることが確認できました。

例えば、最大値の男性15-19歳層と、最小値の女性25-29歳層の感情価値の値を比較すると、Twitterが大よそ2倍であったのに対し、Facebookでは2.5倍となっていました。

また、Twitterでは性別の傾向の違いは”やや”そうかな、という程度でしたが、Facebookでは明らかに男性>女性となっていました。

このような値の差が実際の利用や行動とどの程度の関係性があるのかなどは不明ですが、感情的な価値の感じ方がそれくらい違うという1指標として捉えてくださいね。

なぜこのように、Twitter<Facebookな傾向となのかは定かではありません。
匿名利用か、実名利用か、などが関係しているのではないかと思いますが、みなさんはどう思われますか?


(品川 郁夫)

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