若者のFacebook利用における価値の1種、感情価値の値について、高いユーザーと低いユーザーでの傾向の違いを比較、確認しました。

まず感情価値の値が高いユーザーと低いユーザーの値の平均値を比べると、その差は大よそ6.1倍、Twitterの時の5.6倍程度よりも大きくなっていました。

また価値感項目別の傾向、すなわちグラフの波形については、多少程度の違いはあっても、どちらも似たような形になっています。
したがって、(Twitterと同じく)Facebookでも、感情価値の大きさの差は、すべての価値感項目にわたって、単純にその価値感項目を重視する大きさ、簡単に言えば心の豊さへのつながりやすさの違いと等しいようです。

そのような中、Twitter同様、価値観項目の中では「社会に貢献する、誰かの役に立つ」の傾向が、少しだけ違う傾向を示していました。

またFacebookでは、この他「人として成長する、何かを極める」「オリジナリティを出す、個性を出す」や、「お金持ちになる」「物事がもっと簡単に、手軽にできるようになる」などでも、わずかに違いがみられました。

いずれも感情価値が低い層は、高い層よりもこの値が低め(波形が凸になっていない)に出ていました。

ここからは全くの推察でしかありませんが、実名利用の『Facebook』を通じて自分ブランディングを行い、社会や誰かの役に立つ、そう思えるかどうかが、感情価値の大きさの違いにつながっていそうです。
成長する、お金持ちになる、などは、その結果という視点でしょうか・・・

次回は、感情価値とは異なる価値、Facebook利用の金銭的な価値(効用価値)についてご報告していきたいと思います。

Twitterの金銭的価値は平均46,743円/年と算出されましたが、果たしてFacebookはこれより高いのか?低いのか?
予想しながら次回の投稿をおまちください。


(品川 郁夫)

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