2月20日に、第2回目のとなる「スナックヤノケイ」が開催されましたので、そこで議論されたことの一部をここで報告させて頂きます。

(「スナックヤノケイ」は、矢野経済研究所が企画した、スナックで飲みながら、経済、社会について、真面目にそして時にはふざけながら、参加者とともに楽しむ、ビジュテインメント=ビジネス&エンタテインメント、の催しです)

今回のテーマは人財育成ということで、筆者が、日本における人財育成の光と影の事例を紹介しつつ、今後、育成に必要な要素が何なのかについて、飲みながら議論させて頂きました。

※開催の様子はこちら:

 

 

現在、人財育成に関わる方にとって、重要なキーワードになっているのがVUCA(ブーカ)への対応です。これは「Volatility:変動性」「Uncertainty:不確実性」「Complexity:複雑性」「Ambiguity:曖昧性」の頭文字をとったもので、不確実、複雑な時代に適応する人財を育てるにあたっては、従来のような知識、技術だけにフォーカスした教育を行っていても、効果は薄い、とされるようになってきました。

そこで筆者は、「知識」「技術」「共感性」「意外性」が人財育成に重要な4要素である、と主張し、議論を開始しました。

 

 

 

「知識」「技術」の重要性は周知のことですが、商売相手、同僚、社会の空気を読み違えない「共感性」も、昨今の様々な企業の不祥事を踏まえ、コンプライアンス遵守が必須になったことから、重要になりました。「知識」「技術」「共感性」は、勉強・訓練・指導・体験を積み重ねれば、ある程度養われるので、研修会社は、これらのサービスを提供し、売上を伸ばしております。

もう一つの重要な要素は「意外性」です。「意外性」が何故重要かというと、物を売る、付加価値を付ける、といったビジネスパーソンに重要ことは、ちょっとだけ見せ方を変えたり、言い方を変えたり・・といった「意外性」を発揮することと同義なんですよね。創造性とも言いますが、とにかく、会社は、社員に意外性を身に着けて欲しい、と潜在的には要求しているのです。

ですが、「知識」「技術」「共感性」と違い、「意外性」は、勉強や訓練などでは身に付けられないのです。筆者の主張では、これは「遊び」や「刺激」で身につくものでして、その一方で、会社は「遊んではいけない」と社員に言いますので、「意外性」を身に付けろといわれつつ、遊ぶな、とも言われているので、どうしようもないのです。

VUCAの時代に対応するには、真面目に遊ぶ、真面目にふざける、というのは、(会社を潰さない程度においてですが)必要でして、会社は、社員の遊びを(仕事中でも)許容すべき時代になったのです。

スナックは、その点、遊び、刺激がそこにあり、意外性を自ずと身に着けられる環境として最適である、というのも筆者の見立てでして、「スナックヤノケイ」にご参加頂いた方の多くも、その点、ご賛同頂いた次第です。

かなり、我田引水な理論になっているかもですが、「意外性」を発揮して、ビジネスに付加価値を付けるには、スナックで酒を飲み、遊びを語るのが、最良です。

そう思う方、「スナックヤノケイ」にご参加下さいませ~。

https://www.yano.co.jp/xbusiness/sunatama/