前稿では、昨今のコロナウィルス世情のもと、在宅勤務の女性が「お化粧しなくてもオンライン会議に出席できる」というような話を書いた。本稿では、「ウチの職場では在宅勤務もテレビ会議もやってません!」という貴女のため、コロナウィルス世情下の化粧品市場について考察していく。

 

そうはいってもお化粧は必要、化粧品市場はこうなっている

2018年度の数値、そして2019年度は予測値であるが、国内化粧品市場規模推移と予測をまとめたものがいかになる。

メーカー出荷金額において、2018年度の国内化粧品市場規模は、前年度比104.1%の2兆6,490億円となっている。全カテゴリーで前年度を上回る数値となっているのだが、理由のひとつとして、「爆買い」をはじめとする訪日外国人客の需要がおおきいことが挙げられる。そしてごしょうちのとおり、昨今のコロナウィルス事情によって訪日外国人客はこの2月以降9割が減少し、それにともない化粧品市場も大きく老い起用を受けているものと思われる。

内訳としては、スキンケア市場が構成比で50%を占めており、メイクアップ市場やヘアケア市場を大きく引き離している。

それでもポイントはアイメイク!


化粧品業界はコロナウィルスの影響をダイレクトに受けている業界のひとつではあるが、すべての化粧品に影響が出ているわけではない。ヒントはマスクである。マスクでも隠れない場所・・・それは「目」だ。アイメイクの需要は商品はコロナに関係なく安定しているのである。


このように、コロナウィルスの影響を受けていても、業界自体が全滅というわけではなく、そのなかで影響を受けない、生き残っている分野が存在しているケースが多数ある。次項以降も「コロナに負けるな!」シリーズとして、こんなご時世だからこそ伸びていきそうな事例を紹介していく。

 

(依藤 慎司)