こんにちは、『未来を数字に』プロジェクトの投稿です。
前回に引き続き、若者のFacebook利用に対する金銭価値についての内容です。
今回は、性別、年齢区分別、居住地別などで、金銭価値がどのように違いがあるかを見ていきます。
(金銭価値の算出方法などについては、前回の内容からご確認ください。)
細かいことはさておき、結論から言えば、今回の調査では、性別、年齢区分別、居住地別のいずれの場合も、統計的に明らかな違い、差異は確認できませんでした。
ただ年齢区分について、少し変速的に集計を行い、確認したところ、15-29歳と30-34歳では差が確認できました。
どの程度の差かと言えば、15-29歳の平均が82,092円/年、30-34歳の平均が126,306円/年で、大よそ1.5倍の差がありました。
これは20代までと30代以降では、その金銭価値が大きく変動するということを意味します。
ただし、利用価値そのものがそこで大きく変動するというよりも、どちらかと言えば金銭価値に対する認識が異なってくることに要因がありそうな気がします。
Twitterの時にも同じようなことをお伝えしまましたが、同じ1万円であっても、20代までの価値と30代以降の価値が異なってくるということですね。
この他に確認できた少し気になる差もご紹介しておきます。
(ただし統計的に明らかに差があるとは言えないのでその点ご注意ください。)
性別×年齢区分別×居住地別という最も最小単位で細かく見ていくと、金銭価値の平均が高い順に以下のようになっていました。
男性/30-34歳/近畿圏が197,156円/年、女性/20-24歳/近畿圏が163,108円/年、男性/30-34歳/首都圏が143,795円/年。
反対に、金銭価値が低い順には以下となっていました。
男性/15-19歳/近畿圏が41,969円/年、女性/15-19歳/近畿圏が44,459円/年、女性/20-24歳/首都圏が60,824円/年。
何となくですが、年齢が高いほど、また首都圏の方よりも近畿圏の方の方が金銭価値を高くみる傾向がありそうな気がしませんか。
しかしながら、女性の20-24歳のケース、これだけが少々異質な感じがします。
なぜなら近畿圏の方は上から2番目、首都圏の方は下から3番目に位置しており、その差が2倍以上あるためです。
他の集計傾向などを踏まえると、この結果には少々違和感を感じます。説明がつかないのです。
推測ですが、細かく分析しようとしたことで、サンプリングサイズが小さくなり、一部の大きな値に影響を受けた可能性が高いと考えます。
それともこの女性の20-24歳層には何か特別な理由があるのでしょうか?
もし何かお分かりの方がおられたら、教えてくださいね。
(品川 郁夫)
*本調査結果の詳細についてのお問い合わせは、矢野経済研究所 Xビジネス開発室までお願いします。