前回に引き続き、自分自身の個人情報(TwitterやFacebook利用時の指定9種の情報)の流通への考えについての内容です。
今回は、性別、年齢区分別、居住地別などで、どのように違いがあるかを見ていきます。
最初に結果をまとめると、個人情報項目によって多少の違いはありますが、総じて男性より女性の方が「いかなる場合もNO」という方が多くなっています。
また、いくつかの項目では年齢層が上がるほど「いかなる場合もNO」という方が多くなっていました。
居住地別ではさほど違いがみられませんでした。
ここからは、もう少し詳細にみていきましょう。
まず性別。こちらはすべての項目について女性の抵抗が大きくなっています。
最も男女差が大きかったのは、”位置情報(GPS情報など)”で、男性42.5%、女性はなんと64.2%と過半数の方が「いかなる場合もNO」としていました。
やはり個人の特定の中でもリアルな生活につながるイメージが強い位置情報(GPS情報など)への抵抗感は、相当大きいものがあるようです。
その他、”閲覧履歴”や”投稿写真・動画”でも「いかなる場合もNO」の男女差が大きくなっていました。
次に、年齢区分別で明らかに違いがあると確認できた個人情報項目は、全部で3つです。
具体的には、”プロフィール登録内容”、”テキスト投稿内容”、”写真動画投稿内容”となります。
うち”プロフィール登録内容”については、24歳以下(15歳以上)と25歳以上(34歳以下)で抵抗感に差がみられました。
また、”写真動画投稿内容”については、4つの年齢階層において年齢が上に行くほど徐々に抵抗感が高まる傾向にありました。
”テキスト投稿内容”は、その中間のような感じです。
以上を踏まえて、性別×年齢区分別での違いを確認したところ、やはりいくつかの項目で明確な差が確認できました。
中でも、”位置情報(GPS情報など)”、”プロフィール登録内容”、”写真画像投稿内容”などでの違いが顕著に出ていました。
次回は、「いかなる場合もNO」としている理由や「利用目的により許可」する目的などについて整理していきますのでご期待ください。
(品川 郁夫)
*本調査結果の詳細についてのお問い合わせは、矢野経済研究所 Xビジネス開発室までお願いします。