今回は、自分の個人情報(TwitterやFacebook利用時の個人情報)の流通を許可してもよいと考える利用目的についての調査結果をご報告いたします。

調査方法や集計方法は、前回の「いかなる場合もNO」の理由の時と同じ、自由回答形式で調査を行い、アフターコーディングにより回答を分類して集計しました。

その結果、世の中に役立つ利用が8割超、自らにメリット・恩恵がある利用が1割などとなりました。

もちろん”自分も含めて”ということだと思いますが、世の中に役立つという方が、自分個人にメリットがある場合より圧倒的に多いのには驚きました。
最近の若者は、一昔前の何かギラギラした”俺が、俺が”というタイプではなく、みな仲良く一緒にというタイプが多いことが、こんなところからもうかがえます。

さてもう少し詳しく、世の中に役立つ利用の具体的な内訳をみると、最も多かったのが統計調査や市場調査、アンケートでの利用で、その内数として全体の2割強を占めていました。

その他、リコメンド等による最適な提案、案内を含む企業のマーケティングや販促活動での利用が1割超、ニュース報道を含めた非営利的な利用目的が1割弱などとなっています。

また、災害対応や人命救助、犯罪対策などを含む”仕方ないと思える利用”という回答も15%超を占めていました。

インターネット調査などが世の中に浸透したことなどが影響してか、統計調査や市場調査などが最も高い割合となっていましたが、その真意はよくわかりません。

もしかして、個人情報を流通させる目的が調査にあるとすれば、結果としてたくさんの調査依頼がくる可能性があるため、今回の回答者のような調査モニター登録しているような方にとってはむしろウェルカムなのでしょうか?
(本当にそこまで考えての回答??)

皆さんはどう思われますか?
もしよろしければご意見など、コメントをお願いします。

次回は、もし個人情報利用を許可する場合、最低どの程度の報酬をもらえたら許可するかについて整理した結果をご報告します。

いわばこれは情報銀行における対価への考え方につながるところなので、楽しみにお待ちくださいね♪


(品川 郁夫)

*本調査結果の詳細についてのお問い合わせは、矢野経済研究所 Xビジネス開発室までお願いします。