文句を言わない研修- ふたつ考え方がある。不平不満を感じなく、心おだやかにシヤワセに過ごせる研修なのか。はたまた負荷や圧を加えられても文句を言えない研修、なのか。
今回は後者である。文句を言わない研修、というと前時代的な匂いが充満するが、じつはそのなかにXビジネス的な要素があるという。いったい何の、どんな研修なのか。その実態におそるおそる迫ってみることにした。

1.I will not complain.
2.既存の価値観をブチ壊す
3.株式会社IWNC、ココが「X(エックス)」!

1.I will not complain.

さて、「文句を言わない」研修である。ビジネスモデルとしては、次世代経営層の育成を中心とした研修サービスであるという。いったい何をするのだろうか。単に「圧」を加えるのではない。いきなり連れていかれるのである。どこに。厳寒のモンゴルに。そしてアフリカのマサイ族酋長との交流に。これが研修の内容であるという。研修の発案者はきっと電波少年のロケを見ていたに違いない。

とにかく、非日常な、過酷そうな環境に置かれる研修であることはわかった。それではいったい、そこで研修として何をして、何を達成の目的としているのであろうか。

2.既存の価値観をブチ壊す

創造してみてほしい。もしあなたがいきなり(電波少年的に)モンゴルやマサイ族の酋長の前に連れていかれて、そのまま置き去りにされたら。。
まず言葉。食料や寝床の確保。それ以前に身の安全の確保。日本で普通に暮らしているときには思いもしなかったことが、次々に目の前に現れてくる。今まで当たり前であったものがそうでないことに気づく。と同時に、それまでの日常の価値観が崩壊していくのがきっとわかるだろう。

じつはこの「既存の価値観をブチ壊す」ということが、研修の目的なのである。この環境下で、参加者は「自分の軸とは?自分はいったい何者なのか?自分を動かすものは何か?」というところまで自身を追い詰めていくことになる。そうでなければこの環境に適応して生き抜くことができないのだ。

研修プログラム名でもあり社名でもある「I Will Not Comaplain」とは、 このようにして、自分離考えが通用しなくとも文句を言わず、自分への気づきを得るプログラムを提供することがその心髄なのである。

3.株式会社IWNC、ココが「X(エックス)」!

なんといっても、何かを提供するのではなく、「壊すこと」をビジネスとしている点に尽きる。壊すのは既存の価値観。創造の前に破壊を行うのだ。
説明してきた研修プログラムは「Leadership Journy」という海外で行う研修の名称であり、国内版として「Discovering Future Leader Program」「Transforming Organization Program」などの研修プログラムが存在している。いずれも研修後に各企業内でリーダーとなる人材の育成を目的しており、医薬品業界、食品、スポーツ用品、不動産、コンビニ等の大手事業者がそのユーザーとなっている実績がある。

これからのグローバルビジネスでは、既存の価値観や考え方が通用しないケースが多々発生していくことが予想される。昨今の新型コロナウィルス禍もそうであり、このような、どのような状況下でも、環境に対応していく人材が求められているのである。

激寒のモンゴルにマサイ族酋長。。わが身は耐えられるであろうか。。部長、先発隊で行ってきてください。

(依藤 慎司)