前回に引き続き、若者のInstagram利用についての調査結果のご報告です。
今回は、当社が設定した心の豊かさにつながるであろう20項目の価値観について、Instagramがそれぞれどれだけ満たしていると思うかについて集計整理しました。
(ちなみに、個人的な好き嫌いなどに関係なく回答頂くようお願いしました。)

結果、TwitterやFacebookと同じくSNSだけに「人とのつながりが広がっていく」で最も高い充足傾向を示していました。

次いで高い充足傾向を示していたのは、「変化を感じる、刺激を受ける」、「美しいものや可愛いもの、伝統に触れる」「オリジナリティを出す、個性を出す」の3つです。

また過去にご報告済みのTwitterやFacebookのケースと、一つ一つの項目について比較していくと、「美しいものや可愛いもの、伝統に触れる」で0.3ポイントほど大きな値を示しており、反対に「考えや気持ちを理解し合える」では0.3ポイントほど小さな値を示していました。

これら傾向は、Twitterなどテキスト情報中心ではなく、写真を中心とした”ビジュアル”中心であるSNSだけに納得できます。

その他項目については、総じてにInstagram<Twitter、Facebookとなっており、Instagramの価値は”ビジュアル”一極にある傾向が読み取れます。

より直感、感覚に訴求しやすい共感ツールであり、そのため昨今は企業もここでのマーケティング施策に力をいれています。

実際、Instagramの写真等を見てそのまま商品を通販で購入するという流れも大きくなりつつあるようで、いわば電子空間に設置されたショッピングモールのような存在になりつつあるようです。

次回は、これら傾向について、性別や年齢などでもう少し細かく分析した内容をお伝えしていきます。


(品川 郁夫)

*本調査結果の詳細についてのお問い合わせは、矢野経済研究所 Xビジネス開発室までお願いします。