若者のInstagram利用についての調査結果のご報告、まだ続きます♪
今回は、ユーザー一人一人にとってのInstagramの利用価値を分析した内容です。
(ちなみに前回までは、ユーザー自身が得る価値の大きさに関係なく、Instagramの利用イメージに関するの価値測定を行ってきた点で今回と異なります。)
ここでの価値とは、価値観項目別に、一人一人の心の豊かさへの影響と、Instagram利用がどれだけその価値を満たしそうかという回答、すなわち利用イメージそのものの価値から、独自の試算方法によってポイント化し、平均値をとったものです。
いわゆる金銭価値(貨幣価値)とは異なるため、これを感情価値と定義しました。
すなわち、利用・購入する財・サービスが、一人一人の心の豊さへどの程度つながっているかを数値で測定しようとするものとお考え下さい。
今回の設定した算出モデルでは、理論上、この値が「-1.0pt」から「3.0pt」の間の値をとります。
すなわち感情価値の値が3.0ptに近くなるほど、心の豊さへつながりやすいということで、その人にとって価値が大きいということになります。
さてこのような形で、標本それぞれの感情価値の値を算出、この値の大きさによって4つの階層に区分して整理してみました。
その結果、Instagram利用にとても大きな価値を感じているユーザー層(未来企画室では、これを「ロイヤリティ層」としました)は、全体の1.0%でした。
また、その下のTwitter利用に一定の価値を感じているであろうユーザー層(同、これを「ポジティブ層」としました)は、全体の24.1%でした。
そして、最も大きいボリュームゾーンがTwitter利用に特別な価値は感じていないであろうユーザー層(同、これを「ニュートラル層」としました)であり、全体の77.4%を占めていました。
(ちなみにネガティブな価値を感じているユーザーは0.2%でした。)
これら結果は、先に行ったTwitterやFacebookの結果と概ね同じ傾向となりました。
すなわち、利用者全体の4分の1の方が特別な価値を持って積極的に参加、残る方は特別な価値などは存在せず、ただ楽しんでいるという状況です。
もしかしたらSNSの社会的な利用価値は、この「4分の1」が一つの目安になるのかも知れませんね!
皆さんは、Instagramの利用に大いなる価値を感じている方でしょうか?
次回は、この感情価値について、性別や年齢などの視点からもう少し細かく分析した内容をお伝えしていきます。
(品川 郁夫)
*本調査結果の詳細についてのお問い合わせは、矢野経済研究所 Xビジネス開発室までお願いします。