前回に引き続き、若者のInstagram利用における価値の1種、感情価値についてのご報告です。
今回は、性別、年齢区分別、居住地別にどれくらいの違いがあるかを見ていきます。

その前に、独自指標である感情価値についてサラッとおさらいしておきます。
感情価値とは、Instagramなどの財・サービスが、心の豊さへどの程度つながっているかを数値で測定した独自指標です。
20の価値観項目について、心の豊かさへの影響の大きさ、財・サービスの充足度イメージから算出しており、-1.0pt~3.0ptの間の値をとります。

この感情価値を性別、年齢区分別、居住地別などでみていくと、まず性別では明らかに女性の方が感情価値が高い値を示す結果となっていました。

また年齢区分別では、15-19歳層とその他(20-24歳、25-29歳、30-34歳)で傾向が異なっており、前者の方がより大きな価値を感じていることが確認できました。

居住地別では首都圏、近畿圏での差が確認できず、同じような値となっています。
(この点、他のSNSと同じです。)

これらをまとめると、年齢層の低い方が、また男性よりも女性の方が、よりInstagram利用に高い価値を感じているようです。
ちなみに性別×年齢区分別でみると、最も高い値となっていたのが女性15-19歳層で、最も低いのが男性25-29歳層、その差は大よそ2倍となっていました。

男性については、25-29歳層と30-34歳層で値が逆転していたものの、おおむね同じ価値程度でした。
女性が1段年齢層が上がるにしたがって徐々に価値が低くなっていくのに対し、男性は15-19歳→20-24歳→25-29歳までで大きく価値が低下、その後は横ばいという傾向になりました。

これが何を意味するのかハッキリとはしませんが、男性は社会人になり本格的に働きだすころには、Instagramへの価値を失っていく傾向にあるのかも知れません。

(品川 郁夫)

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