日本水先人連合会
『パイロットと呼ばれる職業人集団』
どんな「Xビジネス」
水先人とは、多数の船舶が行き交う港や内海等で、船舶に乗り込んで、船長のアドバイザーとして、安全に航行、入港、着岸することを支援する国家資格を持つ人。日本水先人連合会では、航空業界が存在する前から「パイロット」と呼ばれる水先人の人材確保、制度設計を行っている。
事業者・組織概要
- 本社所在地
- 〒102-0083
東京都千代田区麹町4丁目5番地 海事センタービル6階 - 代表者
- 西本 哲明
- 設立
- 1949年8月
- 資本金
- 従業員数
- 電話番号
- 03-3262-7511
- URL
- www.pilot.or.jp
- 概要
- 水先人業務の適正化、水先人の安全研修、国際活動(国際パイロット協会メンバー)
- 備考
「Xビジネス」の概要
「水先人」は、飛行機が誕生するずっと以前から存在する職業であり、英語では「pilot」と呼ばれる職業である。海上における船舶のルールに則り、船舶に乗り込んで、船長にアドバイスをしながら、安全に航行、着岸することを補佐する水先人は、 操船技術、語学力、水域事情に精通するプロフェッショナルである。
水先人は国家資格であり、扱える船舶の大きさ、職務範囲により1級~3級までが設定されている。水先人の免許は、各水先区ごとに交付され、免許を受けた水先区のみでしか水先業務を行うことができない、という設定となっており、まさに地場の資格となっている。
日本においては、現在、全国に35の「水先区」があり、約670人の水先人が稼働している。
日本水先人連合会では、人手不足が著しい水先人の人材育成、確保、水先人の品位向上、運営制度の構築等、水先人の公的組織として、各種事業を行っている。
ビジネスモデル/サービス
日本水先人連合会は、法人として水先人を管理している組織である全国に35ある「水先会」(例:釧路水先人会、苫小牧水先人会、東京湾水先人会・・・)を束ねている唯一の全国組織である。
法律上、水先法という法律があり、その法律に基づいて作られた特殊法人でもある。
主な業務は、業務体制の整備・改善・合理化に関する検討、水先人の研修等であり、水先人業界における、役所の機能を果たしている。
なぜ「Xビジネス」
「パイロット」と呼ばれる、高度技術者である「水先人」(=秀でた「X」)が束ねられている。港毎に地形、気象、船舶事情が違うため、あくまで水先人は地場密着でビジネスをやっており、非常に重要な職業でありながら、ローカルにしか活躍できない点も、現代においては却って魅力的である。
「Xビジネス」度数
- 魅力 : 4
- 外国船と仕事をする国際業務でありながら、特定の港(水先区)で業務するというローカルな部分の2面性が魅力的である。
- 熱 : 4
- 人手不足に悩むが、組織として「水先人」業務への情熱をもって、若手のなり手を求め続けている。
- 尖り・ぶっ飛び度 : 2
- 法律に基づいて、業務内容が決められている。
- 匠・技 : 5
- 水先人は語学力、操船技術等の知識、地場の気象、地形の知識など、超高度な匠技を持つ個人事業主である。
- 面白さ : 4
- 全国規模で600~700人という、一般の職業と比べて小さく・濃い職業人集団を形成している点が、極めてユニーク。