若者のInstagram利用における価値の1種、感情価値についての最後のご報告となります。
今回は、感情価値の値が高い層と低い層を2分して、価値観項目別に、何がどう違うのかを確認しました。

前2回にわたって同じように説明してきましたので、感情価値についての説明は省略、心の豊かさへのつながりやすさと考えてください。

さて、感情価値の値が高いユーザーと低いユーザーを比べると、当然ながら感情価値の値には大きな差があります。
各項目の差を平均すると6.7倍程度となっていました。

また価値項目別の傾向、すなわちグラフの波形をみると、若干の凸凹がありますが、おおむね似たような形になっていることが確認できました。

これらから、感情価値の値の差は、すべての価値項目にわたって、単純に値の大きさ、すなわち心の豊さへのつながりやすさの違いにありそうです。

特に感情価値の高いユーザー層では、「美しいものや可愛いもの、伝統に触れる」「無駄を省く、無駄がない」「若々しく/美しく/かっこよくなる、見られる」などが他の項目よりもより大きくなる傾向にありました。

言い換えると、このあたりに価値を感じるユーザー層がInstagram利用によって心が豊かになりやすいのではないでしょうか。

次回からは、これまでの価値とはまた異なる価値、Instagram利用の金銭的な価値(効用価値)についてご報告していきたいと思います。

(品川 郁夫)

*本調査結果の詳細についてのお問い合わせは、矢野経済研究所 Xビジネス開発室までお願いします。