大蔵映画株式会社
『日本一のピンク映画館』
どんな「Xビジネス」
エロ動画全盛時代にあって、成人映画に特化した映画館「上野オークラ劇場」他を運営している。「上野オークラ劇場」は188席ものキャパシティーを持ち、ピンク映画館としては日本最大規模。
事業者・組織概要
- 本社所在地
- 〒104-0061 東京都中央区銀座5-3-12 壱番館ビル
- 代表者
- 大藏 滿彦
- 設立
- 1947年6月
- 資本金
- 496百万円
- 従業員数
- 90名
- 電話番号
- 03-3573-5566
- URL
- www.okura-movie.co.jp
- 概要
- 映画の製作・配給・興行、ボーリング場・バッティングセンター運営、不動産事業
- 備考
「Xビジネス」の概要
大蔵映画株式会社は、映画の製作・配給・興行と、映画産業の主要三部門を全て自社で行っている事業者である。
戦後間もない1947年に設立され、1957年に同社が製作した映画「明治天皇と日露大戦争」は、当時2,000万人もの動員を記録し、実は、2001年に「千と千尋の神隠し」に抜かれるまで、観客動員数では日本映画の記録を持っていた事業者でもある。
1962年からはピンク映画製作に舵を切り、直営の映画館4館「上野オークラ劇場」「上野特選劇場」「横浜光音座」「目黒シネマ」他、国内約50の映画館に配給している。
成人映画館が街から消えてゆく昨今、2010年には「上野オークラ劇場」を改装オープン、2020年には、コロナ禍で一時営業時間を短縮していたが、2020年11月末現在では、オールナイト営業を実施しており、新作の成人映画を次々と製作、上映している。
尚、11月末時点で確認できた映画のタイトルは「未亡人下宿?その4 今昔タマタマ数え歌」「性犯罪捜査Ⅱ 淫欲のえじき」「団地の奥さん、同窓会に行く」等。
尚、横浜にある「横浜光音座」はゲイ専門映画。「上野オークラ劇場」の2F(プレミアムシアター)は、男性の出会いの場となっており、都下最大級の出会い施設という評価も得ている。
現在でも、年間40本程の作品を製作、上映しており、まさに、ピンク映画の最前線をゆく最大級の事業者であり続ける有力事業者である。
ビジネスモデル/サービス
オリジナルの企画により、映画の製作を行う映画製作会社であるとともに、他の映画館への配給を行う配給会社でもあり、映画館を所有し上映する興行会社でもある。この映画に関わる3つのメジャーなビジネスを、「成人映画」という昭和時代ではメジャーであったが、現在ではニッチになった映像の分野で総合的に行っているのが大蔵映像株式会社である。
映画館では、単に映画の上映だけでなく、監督や女優による舞台挨拶、「OP映画祭り」(女優さんのトークショーや、サイン会、握手会、撮影会等)といった様々なイベントを開催し、積極的な情報発信と集客を行っていることも、ファンを繋ぎとめる有力な手段となっている。
なぜ「Xビジネス」
懐かしい昭和の息吹がする「ピンク映画」を独特のこだわりで守り抜き、しっかりとファンを繋ぎ留めながら、ビジネスとして成立させている。映画のタイトル・内容に恐ろしいまでのこだわりがあり、熱量が凄いビジネスである。
「Xビジネス」度数
- 魅力 : 5
- 映画のタイトルがえぐい程に魅力的。「淫欲のえじき」等、そそるタイトルである。
- 熱 : 5
- ピンク映画産業を守り抜こうとする熱があつい!
- 尖り・ぶっ飛び度 : 4
- この時代にピンク映画館をリニューアルしてでも集客に注力しえいるのは、尖り具合が凄い。
- 匠・技 : 5
- 年間40本程度を自主企画・制作し続けられる技術力、企画力が優れている。
- 面白さ : 5
- ピンク映画の「趣き」深さがとても面白い。