株式会社空想科学研究所
『漫画の設定を物理学で解析する研究所』
どんな「Xビジネス」
人間の空想力が生み出したマンガ、アニメ、ゲームのオドロキの世界を、科学的に徹底検証。ヒーローが繰り出す技やゲームの呪文等の設定が、「本当だったらどうなるのか?」を科学的に検証し、その内容を書籍化。科学に興味を持ってもらえる入口の情報を提供している。
事業者・組織概要
- 本社所在地
- 〒179-0072
東京都練馬区光が丘7丁目6番15-206号 - 代表者
- 近藤 隆史
- 設立
- 1999年1月
- URL
- www.kusokagaku.co.jp
- 概要
- 「空想科学読本」シリーズなど、教育系コンテンツの企画、執筆、構成、編集、出版ならびに、さまざまな展開。講演や実験ショーなどの企画、構成、演出ならびに出演
- 備考
「Xビジネス」の概要
同社の起源は、1995年に、現、空想科学研究所主任研究員の柳田理科雄氏(やなぎた・りかお)氏(=本名)が、友人の宝島社の編集者で近藤隆史に依頼されて執筆した「空想科学読本」を執筆したところ60万部の大ベストセラーとなったことが切っ掛けである。
塾を経営していた柳田氏であるが、その塾は倒産、その後、塾講師から執筆へと活動の中心を移し、近藤氏と共に空想科学研究所を設立するに至った。
近藤氏は、元々、メディアファクトリー、KADOKAWA等で様々な本を出版する編集者で、グループの関連会社として1999年に同社を設立した。
「空想科学読本」では、例えば、ドラえもんのひみつ道具「タケコプター」を物理の法則に当てはめて、実際にドラえもんの体重が持ち上がるのか?を検証したり、ウルトラマンの「スペシウム光線」の破壊力を真剣に検証、
子供の夢・憧れの存在であるヒーローの設定を、悉く物理学で検証し、本当に地球上にそんなものが存在したらどうなるのか?を、ユーモアを交えて検証し続け、これまでに検証してきた現象やエピソードは1000以上に上る。
「ジュニア空想科学読本」や「ポケモン空想科学読本」など小中学生向けの書籍も多く刊行し、2007年からは、希望する全国の学校図書館に「空想科学 図書館通信」を週一で無料配信するなど、学校教育の一翼を担う存在にもなっている。
ビジネスモデル/サービス
空想科学研究所は、マンガ、アニメ、ゲームの世界の設定を、科学的に検証することを中心コンテンツとして、出版物の企画、執筆、構成、編集を行い、主に書籍として販売することをビジネスとしている。書籍の出版元としては、KADOKAWA、講談社、オーバーラップ、汐文社、文響社、明治大学等がある。
子供が科学に興味を持つ入り口として、教育コンテンツとして学校からの需要も大きく、学校図書館への配信とともに、各地で講演、実験ショーなどを企画し、実演している。
なぜ「Xビジネス」
マンガ、アニメの空想世界を、真剣に物理学によって「ツッコミ」を入れる、という尖ったコンセプトが、高い教育効果を生み出している。
空想 X(掛ける) ツッコミ(=物理学的検証) = 教育 という方程式を作り上げた。
「Xビジネス」度数
- 魅力 : 5
- そもそも魅力のあるキャラクターやヒーローを物理学で分析する、という発想自体が魅力的である。
- 熱 : 5
- 人間の想像力を愛でる一方で、しっかりと数式を用いて「物理学」講座を行ってしまう、熱い研究がすごい。
- 尖り・ぶっ飛び度 : 5
- ぶっ飛んだ設定を、しっかり魅力あるコンテンツとして発信している。
- 匠・技 : 4
- 検証するテーマを確固とした物理学の知識(技)でひも解いている。
- 面白さ : 5
- 空想と物理学の掛け算が非常に面白い。