宗教法人鞍馬寺
『宗教法人運営の鉄道』
どんな「Xビジネス」
日本で唯一の宗教法人にして、鉄道を運営している「寺」の総本山。歴史ある寺が鉄道ファンの琴線を動かす。
事業者・組織概要
- 本社所在地
- 〒601-1111
京都府京都市左京区鞍馬本町1074番地 - 代表者
- 信楽 香仁
- 設立
- 770年(建立)
- 資本金
- 従業員数
- 電話番号
- 075-741-2003
- URL
- www.kuramadera.or.jp/
- 概要
- 仏教系の総本山を運営する宗教法人。鞍馬山鋼索鉄道を運営。
- 備考
「Xビジネス」の概要
鞍馬寺は、770年に、中国(当時の唐)から仏教を伝えにやってきた鑑真の高弟・鑑禎(がんてい)によって開山されたという、歴史ある寺である。天台宗系の寺として脈々と運営されてきていたが、宗派に捉われない懐の深さを鞍馬寺の宗教伝統として、1947年に鞍馬弘教として独立、1949年に鞍馬弘教の総本山となり現在に至っている。
平安時代には、源氏物語の舞台にもなり、源義経(幼名牛若丸)が幼少期に入山したことでも知られる由緒ある寺である。歌人、与謝野晶子・鉄幹、能の「鞍馬天狗」ゆかりの地でもある。
広大な敷地には様々な国宝とされる建立物や仏像があり、観光スポットにもなっている。
その敷地内に1957年、足腰の弱い参拝客の便宜のため、鉄道事業法に基づき許可を得て、山門 - 多宝塔間(全長207m)の鉄道(ケーブルカー)を敷設、今日まで運営を続けている。
この鉄道は「鞍馬山鋼索鉄道」(くらまやまこうさくてつどう)という名称で運営されており、日本で唯一、宗教法人が運営する正式な「鉄道」であり、かつ、日本一短い「鉄道」でもある。尚、車両の名前は「牛若号」となっている。
ビジネスモデル/サービス
鉄道としての運賃は無料だが、寄付金(寄進料)として1口200円を貰う形となっている。「鞍馬山内の堂舎維持にご協力いただいた方に、そのお礼としてケーブルを利用していただく」という構図となっており、日本で唯一、寄付で乗車する鉄道にもなっている。宗教法氏なので、通常、寄付は課税対象とならないが、鉄道事業は収益事業扱いとなるため、法人税などの課税対象となっている。
コロナ前の平時には年間30万人程度が利用している。
なぜ「Xビジネス」
鉄道ファンがチェックする日本最短の鉄道がオタク心をくすぐる(=Xな魅力を輩出)。
「Xビジネス」度数