世間では、北京オリンピック、オリンピック、オリンピック・・・フィギアスケート、フィギアスケート、フィギアスケートで、ウクライナ情勢等はノーケア、そんで、コロナ感染者が減少し始めている中、ひっそりと「まん延防止措置延長~」と・・。
さらに、相変わらず、外国人だからという理由だけで、日本国への入国を許さぬ「SAKOKU」状態も延長・・。(ちなみに日本人は海外から帰国いつでもオッケ~)。こんな外国人の人権蹂躙政策をとっている国は、日本くらいなので、「SAKOKU」(鎖国)は、「TSUNAMI」「SAMURAI」「HARAKIRI」と同様、最近、英語でも通じるようになったみたいです~。はああ~、日本人であることが、恥ずかしくなりますな~。
日本人からすれば、鎖国ですぐに思い出すのが、「北朝鮮」ですよね。でも、北朝鮮は、ずっと、ソ連とか、東ヨーロッパとか、共産圏の国とはずっといい仲でしたので、東側の人は普通に北朝鮮に旅行できたんよね。単に、日本と国交が無かっただけのことで、鎖国じゃなかったんすよね。最近は、コロナの流入を防ぐため、事実上、鎖国状態になってしまっているのでしょうが・・日本と違って「外国人来るんじゃねえ」宣言はしていない訳です。
その点、戦後、マジに国策として、リアル鎖国宣言していた国というのは、ヨーロッパの小国「アルバニア」なんす。
アルバニアは、ギリシアの北、イタリアの東、アドリア海に面する小国で、現在、人口300万人位の国。元々、共産主義独裁国家ですが、今の北朝鮮以上に、いろんな国にブチ切れやすく、戦後、スターリンと仲が良かったのに、途中でソ連とケンカ、次いで、毛沢東の文化革命とかを支持するも、中国ともケンカ、かといってアメリカを含めた西側諸国も大嫌い(というか相手にされない)、隣国のユーゴスラヴィア(当時)ともブチ切れて断交・・・ってことで、なんだかんだ、1978年には、まじ「鎖国」宣言。俺たち、農業、時給自足一本で、なんとかやっていこう、という国に。こんな、近代に、国策として「鎖国」した国は、アルバニアくらいなもんです。
そうすると、航空機の路線が発達し、個人による海外旅行が一般化した1980年代、アルバニアは、世界中のあらゆる国を旅してきた、ヘビーバックパッカー(荷物一つで、過酷な国もどんどん旅しちゃう人)にとっては、すんごい魅力的な、ミステリアスな国になっちゃった訳です。
インドとかアフリカとか中南米とかのやばい国とか、全部、一人旅でクリアしちゃった人は、そろそろ、北朝鮮とか、アルバニアとか、旅行先としてよりヤバい国を検討し始めるんすよね。ちなみに1980年代ですと、サダム・フセイン政権下のイラク、カダフィ大佐率いるリビアでさえ、ヘビーバックパッカーの間では、「観光地」でしたからね。イラクは、世界七不思議の一つ「空中庭園」の伝説があり、バビロニア文明の各種遺跡等、見所たっぷり。リビアは、アルジェリアとかと違って、すっごい緑(人工の)が豊富で、綺麗な金持ち文明国~(今のUAEみたいな)扱いで、インド一人旅より余程「楽な観光地」扱いでした。
が、アルバニアは、別格にミステリアス。なにせ「鎖国」してるんすから。(北朝鮮でさえ、当時、東側の国や中国経由で、気軽に行こうと思えば、まあ・・)
当時(まあ今も)海外個人旅行といえば、ガイドブックの「地球の歩き方」ですよね。地球の歩き方「北朝鮮編」「アルバニア編」でも買って出かけみようか・・・と思っても・・・・・80年代の当時は、売っている訳がないんすよね・・・。ところが、筆者が、ずっとバックパッカーでいろんな国を旅していた頃、イギリスの書店で、現地の「地球の歩き方」、「Lonely Planet」という旅行本に「Albania」編を見つけたんす。えっ?行けるの?ということで、早速、購入。イギリスの旅行会社がやっている団体旅行に申し込めば、どうやら、アルバニアに行けそう、ということが書かれていました。
その内容が非常に面白く・・・旅行者の心得:信号が一つもないので気をつけよう!(といっても、自動車に気を付けるのではなく、馬車にね)。 懐中電灯、できればヘルメットに付属してるやつは必需品!(なぜなら、街に街灯がなく、夜はマジ、真っ暗だから。)意外と店やってるから楽しもう(時給自足の国といっても、ただの野原しかない国じゃなくて、首都ティナラは都会で、ちゃんとした文明国。ただ、夜は真っ暗なだけ~)
くうっ、なんちゅう面白そうな国だ。すぐ、行こう・・。と、そこまではよかったのですが、イギリスの旅行代理店で申し込む際、なんだかんだ、イギリス人じゃないので、すぐ手続きできなかったのと、なんだかんだ「団体旅行」ということが引っ掛かり・・。(ヘビーバックパッカーは、一人旅にこだわりがあり、「団体旅行」は、甘え、恥・・・みたいな変な感覚がっ)。結局、断念しちゃいました。
いや~、あの時、アルバニア行けていたらな~。結局、東西冷戦が終わり、多くの国で共産主義が崩壊、アルバニアもその後民主化され、1991年には鎖国終了、今では、立派な観光地に・・。あ~、それでは、イタリアの観光と変わらん、つまらんのです・・。
もう、バックパッカーの「この世の楽園」は、ある意味「北朝鮮」位しかないのかな?でも「北朝鮮」も、コロナの前から団体旅行(現地ガイド付き=監視員付き)」しか認めてないので、一人旅にこだわる筆者には合わないかな・・・。
あ、今回、何が言いたかったかというと、「日本は、早く鎖国をやめて、近代国家にもどりましょう~!」でした。アルバニアかっ!?って突っ込まれますぜ。
松島勝人
関連資料:
2021 クールジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究
https://www.yano.co.jp/market_reports/C63111100