今回は、2021年9月末にXビジネスが発刊しております、マーケティングレポートのデータの一部を紹介をさせていただきます。
本書は、2020年度の国内の「オタク」市場を調査し、主要分野における各分野別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにしたものです。
オタクといえば、アニメ、漫画、ゲーム等を思い浮かべる方も多いと思いますが、ホビー、コスプレ、アイドル、声優・・・等、幅広いジャンルの調査分析を行っておりますが、本稿では、以下、ホビー関連分野のトレンドを紹介します:
ホビー関連オタク市場が成長!
コロナ禍に見舞われた2020年度において、オタク市場主要13分野のうち、ホビー関連4分野(プラモデル、フィギュア、鉄道模型(ジオラマ等周辺商材含む)、トイガン)が市場成長を果たしております。いずれも新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛要請の影響で、自宅で過ごす時間が増えたことによる「巣ごもり需要」が拡大した結果と分析しております。
プラモデルは、既存ユーザーに加えて、休眠ユーザーや新規ユーザーも新たな遊びにプラモデルを選択する人が増え、親子のコミュニケーションツールとしての需要も高まったものと見られます。プラモデル市場は、2020年度、前年比31.2%の383億円(国内出荷ベース)となっております。
フィギュアは、既存ユーザーのネットショッピングの機会増加や「鬼滅の刃」をはじめとする人気タイトルの効果、外出できないストレスを緩和するアイテムとしての需要が後押しとなった模様です。フィギア市場は、2020年度、前年比4.8%増の327億円(国内出荷ベース)となっております。
鉄道模型は、全般的に定番車両や下回り品、周辺商品などが堅調に推移しました。特に既存ユーザーにおいては、レールの買い足しやサウンド商品、レイアウト・ジオラマ商品などの購入が目立ちました。鉄道模型市場は、2020年度、前年比9.5%増の115億円(国内出荷ベース)となっております。
トイガンは、サバイバルゲームやシューティングプレイなど施設に出掛けて遊ぶ機会は減少しましたが、自宅でトイガンを見たり手入れをしたりカスタムなどをして楽しむ人が増え、トイガン本体や保持するトイガンのメンテナンス用周辺パーツの販売が好調に推移しました。トイガン市場は、2020年度、前年比5.9%増の90億円(国内出荷ベース)となっております。
何らかの参考になりましたら幸いです。
Xビジネス
資料編集チーム
関連資料:
2021 クールジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究
https://www.yano.co.jp/market_reports/C63111100
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