2年間に渡るコロナ報道で大手マスメディア(特に地上波TV)の浅~く、薄っ~い情報、特に、なんちゃって専門家風情の「占い」的解説(例:まん延防止重点措置により1か月後には感染者が減るでしょ~、みたいな)が情報の大半占めちゃって、だめだこりゃ・・・、でも多くの人がそんな情報に依存しているから、政治が変わらない状況が続くんだ・・・益々だめだこりゃ・・とお嘆きの方、多いのではないでしょうか?

そこに来て、ウクライナ・ロシア戦争(ウクライナ侵略戦争)で、悲惨な物理戦とともに、情報戦・プロパガンダ戦が熾烈に戦わせられている状況が来まして、どの国が発する情報も、(ロシア、北朝鮮は勿論ですが)情報発信の歪みが顕著となっておりまして、日本も例外ではない状況でございます。(例:日本のメディアには、ウクライナ軍の焼け焦げた戦車のシーンや、ウクライナ軍がドンバス地方の市長を拉致したことなどは一切報じられていない・・・)

釈迦に説法かとは思いますが、大なり、小なり、どの国の為政者も、本当の真実を一般大衆にストレートに伝えたりはしないんですよね。アメリカだって日本だって、ロシア程ではないにせよ、都合よく情報を隠したり、誇張したり、している訳です。なので、極論すれば、いかなるメディアも専門家モドキの発言も、疑ってかかり、様々な情報ソースに当たった上で、情報の真偽を個々人で判断するメディアリテラシーが必要な訳でございます。

そこで、参考までにですが、今回のウクライナ・ロシア戦争を、リアルに伝えようとしているメディアをいくつかご紹介してみましょう。戦時下の緊張した中でも、日本のメディアとは一味違う切り口で、戦争のリアルをしっかり伝えているかと(私は)思っております。


1.Sky News
イギリス・ロンドンに拠点を置く24時間ニュース専門チャンネル。アメリカのCNNに対抗するかのように、従軍取材を果敢に行うことでも注目されています。
ドローンを用いての対戦車攻撃、ウクライナ軍とロシア軍の戦闘機での空中戦、デパートの屋上からロシア歩兵への狙撃・・・等、バックミュージック無しで、マジな戦争リアル映像を配信している。日本メディアの柔な戦場レポートとは桁違いかと思います。
https://news.sky.com/


2.Korea Economics
韓国の経済総合メディア、と自称しておりますが、ウクライナ・ロシア戦争が勃発してからは、軍事目線で、かなり専門的、かつ、ウクライナ軍、ロシア軍、双方の目線から客観的に戦況と国際社会の動きを解説しております。
何かと、日本に対して、当たりがきつく、日本に関連しては歪んだ情報しか発しないイメージの韓国メディアではありますが、なんといっても、北朝鮮と38度線で向き合い、徴兵制が存続している韓国ですから、軍事作戦への解説が極めてシャープで、専門的かと思います。比重は少ないものの、ウクライナ軍の戦争犯罪的な記事も、隠さず記述しております。(勿論、ロシアの残虐非道な動きも伝えております) 日本語版あり。
https://korea-economics.jp/


3.Al Jazeera
カタール・ドーハに本拠地を置く、アラブのCNN的存在と言われるアラビア語のニュースメディア。英語でも放送しております。国としてカタールが肩入れしており、反米メディアというレッテルを貼られることもありますが、アラブ諸国の問題にも鋭く切り込んでおります。今回の、ウクライナ・ロシア戦争には、ロシアと非常に関係の深いトルコ、イスラエルといった、中東の利害国が複雑に絡まっており、日本のメディアでは持ちえない、トルコ目線、イスラエル目線の戦争解説も、アルジャジーラならでは。歴史、人種、宗教の視点で、今回の戦争の理解が深まります。
https://www.aljazeera.com/


4.BBC
ご存じ、イギリスの公共放送。日本でいえば、NHKにあたる存在ですが、戦場での報道で力を発揮しております。ちなみに、NHKの報道スタッフは、速攻、戦地から逃げますね。イラク戦争をエジプトから伝えたり・・・。これって朝鮮戦争をタイから伝えるようなもので、何の意味もなし。今回も、相変わらず、ポーランド国境からお伝えしま~す、みたいな・・。むしろ、同じ国境でも、ロシア側の国境から伝えろよ、って思うのは私だけではない筈・・。
その点、BBCのスタッフは、ギリギリまで行きまして、リアルにカラシニコフ銃で狙撃されたり、ミサイルが近くに降ってきたり、マジ、戦場リポートやってます。これなら受信料支払いは納得できますね・・。戦地報道をせんのに、朝ドラ、大河ドラマとかで受信料はあありえません・・・。ネットフリックスで十分ですよ~。
https://www.bbc.com/

ま、本日紹介したのは、あくまで、ウクライナ・ロシア戦争に関しての情報ソースとして、まあ、ポイントをついているな、と思われるメディアでございますが、トピックが「アメリカ」だったり、「日本」だったりすると、また、途端にアメリカよりになったり、日本叩きに偏りだすこともあるので、まあ、そこも注意が必要ですね。


松島勝人

関連資料:

2021 クールジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究
https://www.yano.co.jp/market_reports/C63111100

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