2022年4月23日(土)から2022年4月24日(日)まで、ベルサール秋葉原で開催されたインディゲームの展示イベント、「TOKYO SANDBOX 2022」の様子をレポートします。

「TOKYO SANDBOX 2022」では50組以上のゲーム開発者が100以上のタイトルを出展し、来場者は最新のインディゲームや、まだ世に出ていないゲームまで、来場者が実際にプレイしたり、開発者と接点を持つことができるリアルイベントです。コロナウイルスの影響もあり、2019年から2年ぶりの開催となりました。
会場はベルサール秋葉原の1室で、開場後1時間経った13時ごろには沢山の方がゲームをプレイしていました。

個人的にイチオシのゲームをいくつか紹介します。

「両手いっぱいに芋の花を」 
制作:Pon Pon Games
今年3月に発売され、SNSでも話題になっていた地下迷宮探索RPG。ターン制バトルのため、戦略を立てて楽しめました。アクションが苦手な方にもおすすめ。キャラクターのデザインなど、可愛らしい世界観で続きが気になるゲームでした。

「違う冬のぼくら」制作:ところにょり
巨匠ところにょり氏の最新作で2022年夏配信の2人プレイを前提とした謎解きRPG。実際にプレイしてみると、ドット絵が親しみやすく、幼い頃に友達とで協力して裏山を探検をしているような懐かしい気持になりました。
ですが、PVを見ると何やら不穏な雰囲気が…。切実に早くプレイしたいです。

「SONOKUNI」制作:DON YASA CREW
「日本神話とヒップホップをミックスしたストリート・ゲーム」 を銘打つおしゃれなデザインのゲームで、産学官連携のインキュベーションプログラム「iGi(イギ)」第2期インキュベーションプログラムに選出された実績をもつ実力派。ゲームは鋭意開発中だそうで、今回はアクションを一部プレイさせていただきました。
ストーリーも楽しみですが、プレイしてみたところアクションが爽快で、インディーゲーム市場の大きな海外でも人気が高まりそうだと感じました。
こういった尖った進歩的なゲームとの出会いがインディーゲームの醍醐味です。

同人誌業界などと比較すると、ゲーム制作ではデザイン、コーディング、ミュージック制作、海外展開のための翻訳作業などが必要であるため、多大な時間、金、人材が必要になる傾向にあり、インディーゲーム制作者が高クオリティなゲームを制作するために人材斡旋やマーケティング支援を行うパブリッシャーから支援を受ける重要性は大きいと言われています。

今回お話した出展者の方で、このようなイベントでエンドユーザーのみならず企業にもアピールしていきたいと言う方も見られるなど、リアルイベントの復活で今後の国内インディーゲーム市場拡大が期待されます。

土井輝美

関連資料:

2021 クールジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究
https://www.yano.co.jp/market_reports/C63111100

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