2022年11月13日(日)、秋葉原UDX2階 アキバ・スクエア&4階 UDXギャラリーで同人&インディーゲームの展示・即売会である「デジゲー博2022」が開催されました。「デジゲー博」は2013年から毎年開催されており、本年は10周年記念とのことでした。
新型コロナウイルス流行の影響を受けた 「デジゲー博2020」(131サークル)、 「デジゲー博2021」(121サークル)では参加者数・参加サークル数ともにコロナ前の「デジゲー博2019」(253サークル)のおよそ半数程度にまで減ったとのことでした。しかし、本年の「デジゲー博2022」では参加サークル数も220サークルに上るなど、インディー・同人ゲームの人気も手伝って大幅な回復が見られました。
ダウンロード販売や展示のみ等で現物での販売がないサークルも多いにもかかわらず、当日は午前中から大賑わいでした。
本年も8月に開催されたインディーゲームのイベントである「BitSummit」と比べると、同人ゲームの色も濃いためか客層も男女比8:2程度で男性が多く、年齢層も少し高く30~40代がボリュームゾーンだったように感じました。
本記事では展示会の様子や公開された新作ゲームの写真をお届けします。
SWORD’S
株式会社ザウス発売の「永遠神剣」シリーズ(「永遠のアセリア」「聖なるかな」「悠久のユーフォリア」等)に企画/原案として携わった高瀬奈緒文氏が、「永遠神剣」シリーズのゲームソフトに関する全ての著作権を買い取ったという注目すべきサークル。
「そんなことあるんですね…?」と聞いたところ、かなり珍しいとのことでした。
「永遠神剣」シリーズのリブートプロジェクトに関するクラウドファンディングも実施しており、目標額890%という大成功を記録しています。
東京高速戦術
ヘッドセットを装着してVR映像を見ながらリズムに乗ってノーツを撃つ超本格VRリズムゲーム「Bullet Live」を2023年の春にリリース予定のサークル。
プレイできる曲ごとにステージとなるVR映像も用意されているほどの作りこみにもかかわらず、ほぼ一人で制作しているとのこと。試遊してみましたが、個人とは思えない映像クオリティ…。
本作の他にもヘッドセットを用いたVRゲームは何点か展示されており、このようなVRゲームの開発も5年ほど前から活発になっているようです。
room6
ゲームパブリッシングを行う株式会社room6さんもサークルとして京都から出展。2022年9月から好評発売中の戦略放置RPG「ローグウィズデッド」が展示されていました。同作のようなドット絵デザインの作品は若い世代に人気のようで、アクリルスタンドをはじめとする関連グッズも好評でした。
このほか、パブリッシャーの株式会社ジー・モードさんのブースでは、クリエイターの幸田御魚氏×room6×ジー・モードの3者共同制作の新作ゲームプロジェクト『OU』の試遊も展示。本作も2022年発売予定ということで、調査員としても注目の作品です。
EX-DESIGN GAMES / mofumofeel
iPhone、Android向けのケモミミ×騎士×アクションパズルゲーム「けも騎士ぶれいく!」を配信している株式会社エクスデザインさんも北海道からはるばる遠征してきたとのこと。
ゲーム内に際どい表現があるにもかかわらず、際どい表現のキャラクターが人間ではない(ケモミミの人外)ため規制が厳しいAppleストアの審査も通っているとか。ケモノ、恐るべし。
HeroTG
本格的にUnityの勉強を始めて2年、1年半ほど前から本作の開発をしているという個人サークル。外部委託なしで開発しており、ゲーム内のイラストやサウンドもご家族やご友人で作成されているとのこと。
一つの作品の中でイラストやサウンド、シナリオなどそれぞれの才能を発表できるのも、ゲーム制作の良さであり、難しさかもしれません。
「ルーチェの手録」は2022年リリース予定だそうです。
「デジゲー博2022」では紹介したゲームの他にも個性豊かな作品が多数出展されており、同人・インディー界隈の盛り上がりが感じられました。
同人・インディーゲームについては弊社資料でも調査を行っており、資料では流行に至った要因や主要事業社の動向、愛好家(オタク)の消費者調査など行っております。
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関連資料:
2022 クールジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究 ~市場分析編~
https://www.yano.co.jp/market_reports/C64107600
2022 クールジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究 ~消費者調査編~
https://www.yano.co.jp/market_reports/C64107500