不定期連載コラム:

 

 

突然だが、昔、「旅人」になることに憧れていた。松尾芭蕉って確か、中学の頃、国語の授業で習ったけど、松尾芭蕉のことを、なんか、気だるい大学生生活のある日、突発、うっすら思い出して、そのまま放浪の旅に出た。なんか、どうしても旅したくなったって感じで。

とはいえ、物乞いのような風情でバックパッカーをやるのも怖いし、そもそも体が弱いのでキツイ旅は嫌だし、旅なら、やっぱり、芸能人がTV番組でやっている海外旅行ロケみたいに、贅沢なホテル、贅沢は食事、カジノ・・・とか、楽しみたい・・。でも、お金そんなにないし。

そんで、どうしたかというと、当時、インターネットもあるかないか(一部の先進的な人間のみ使用)だったが、様々な文献を駆使してどうすれば安く旅行できるかを調べあげ、旅程を、とんでもなく贅沢する時間(全旅程の5%)と、格安の移動・飲まず食わず・車中泊・無料施設ブラブラ他の時間(全旅程95%)に、旅程を二分することで、結果、費用としては「平均的な旅費で旅する」、という手法を編み出し、実行した。

 

 

私の記憶には、2週間の旅程のうち、たった1度の、5つ星ホテルでの昼食(inヴェネチア)や、3週間の旅行の中でたった半日セレブが集うプレイビーチで日光浴(inコート・ダジュール)や、ほぼ寝ずに1週間近くカジノにいて最後に泊まった最高級ホテル(inラスベガス)等が思い出される。
95%を占めていた「飢えそうになった、苦しい鉄道移動の日々、酸欠・エコノミー症候群発症寸前の地獄の日々」等を全て忘れることで、私の中では「芸能人並みのセレブ旅行の思い出」しかない。人に話す時には、旅程の5%の上澄みしか話さないので、余程、金持ちと勘違いされていたこともある。(また、その勘違いを否定せず、フランス映画の話等、教養深い話をしていれば、セレブのオーラを出せる)


昨今、おひとりさまで、旅行している人が増えていると聞く。

2、3日ならまだしも、1週間も2週間もの海外旅行を誰かと行動を共にするなんて・・。相当、無理しているんじゃないだろうか?旅行はおひとりさまで、「贅沢」してこそ面白いと思うのだが・・。

(松島 勝人)


関連資料:

おひとりさま市場総覧 2019
https://www.yano.co.jp/market_reports/C6012390

 

関連リンク:

独りとひとりは違うのです -おひとりさま市場総覧 2019-
https://xbusiness.jp/xbusiness/solobusiness-2019

2019 CtoC(個人間取引)マーケットの現状と展望
https://www.yano.co.jp/market_reports/C61104900