不定期連載コラム:
- 深夜のサゼリヤにて -おひとりさまドリンクバー記-(1) (前稿)
- 深夜のイゼリヤにて -おひとりさまドリンクバー記-(2) (前稿)
- 深夜のイゼリヤにて -おひとりさまドリンクバー記-(3) (前稿)
私はファミレスでドリンクバーを楽しむ際、当然に、「混ぜコーラ」を飲む。「混ぜコーラ」とは、「コーラ」をベースに、「オレンジジュース」や「メロンソーダ」等をブレンドした飲み物のことである。これは私の造語ではなく、昭和の駄菓子屋全盛期の頃を体験している人なら使ったことのある用語(な筈)・・、なので、私がジジイであることがバレちゃう・・。どうでもいいが。
「混ぜコーラ」は、私が子供の頃は、禁じ手だった。買ってきたコーラにファンタオレンジを「1対1」でブレンドすると美味しかったので、常に、家の冷蔵庫には「コーラ」と「ファンタ」をそれぞれ同じ本数入れていたが、「コーラ」と「ファンタ」の瓶を2本同時に開けて、「コップ半分 X 2」で入れていくので、それぞれ時間が経つと気の抜けたコーラとファンタの瓶が残り、他の家族に顰蹙だったのだ。(「飲むなら、どっちかにせいやあ!」と怒号が飛び交ったものである)。
また、「コーラ」、「ファンタ」は、それぞれ完成した飲み物であり、それらを混ぜて味を変えるなんて・・作った人に失礼!食べ物で遊ぶんじゃねえ!みたいなことを言う人が、本当にゴロゴロいた。なので「混ぜコーラ」は、親に隠れて飲まなければならない背徳ドリンクだった。(未成年が隠れて酒飲むレベル)
更に、現在では、ファミレスのドリンクバーの定番となっている「カルピス」も、私が子供の頃は原液の瓶を買ってきて、ウィスキーの水割りのように「濃いめ」「薄いめ」の水で調合する飲み物だった訳だが、私は、これまた隠れて「カルピス・コーラ」をやったり、ウィスキーを真似て「ストレート」(原液まんま)や「ロック」(氷のみ)で飲んだりしていた。これら「混ぜカルピス」や「カルピス・ウィスキー飲み」も、バレたら怒られた。(「コラあ!何飲んどんじゃあい!」って。未成年がウィスキー飲んでいる時と同じテンションの叱り方なんですけど・・)
そんな「混ぜコーラ」「混ぜカルピス」がタブーだった頃も今や昔。大人になって、夜中のサイゼリヤにて、おひとりさまでドリンクバーする時は、混ぜまくりである。(3種混合、4種混合すらある)
でも、何故か、未成年者や女性が近くにウロウロしている時には「混ぜコーラ」はやれない・・・。なんか、コンビニでエロ本立ち読みしにくい感覚っつうか・・。(そんなこと最近してないけど)。
ファミレスさん、ドリンクバーの横に、おいしい混ぜ方みたいな、インフォメーション置いといてもらえませんかね?あと、いろんな飲み物を黄金比(最高のブレンド比率)で混ぜた飲み物を、初期設定で飲めるようにするとか?コーヒーだって「スペシャルブレンド」って言うでしょ?
ちなみに、私は、ドイツに住んでいたことがあるのだが、ドイツ人ときたら、ビールにジュース混ぜて飲むのはよくあることで、更には、コーラとファンタを1対1で混ぜたドリンクは、「SPEZI」(シュペツィ)といって、喫茶店で立派に注文可能なドリンクになっている。(最初、「PEPSI」のことかと思って注文したら、ぶふぉっ・・ドイツのペプシは「混ぜコーラ」みたいに甘いな、って吹いた。後から慣れたら夏は「SPEZI」に限るねって、ずっと「混ぜコーラ」飲んでた。)
「混ぜコーラ」先進国ドイツを見習って、サイゼリヤさん「SPEZI」流行らせて!(イタリア料理店ではコンセプト違いましたか?)
(松島 勝人)
関連資料:
2019 おひとりさま市場総覧
https://www.yano.co.jp/market_reports/C60123900
関連リンク:
独りとひとりは違うのです -おひとりさま市場総覧 2019-
https://xbusiness.jp/xbusiness/solobusiness-2019